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新卒韓国人の「日本就活」にコメント殺到 「反日は来るな」VS「反韓は誇大妄想」
4月1日にキャリコネが配信した記事「優秀な『新卒韓国人』の合同説明会、大阪で開催 『反日感情なく、ゆとりの1.5倍勉強』」には、ネット上で多くのコメントが寄せられた。
配信先のニコニコニュースやBLOGOSのコメント欄には、1000件以上の意見が寄せられた。その多くは、新卒韓国人が日本で就職活動を行うことへの拒否感を強く表したものだった。
批判に油を注いだ「2つのニュース」
まず目につくのは、技術を有する日本の中小企業が韓国人の若者を受け入れることの「技術流出リスク」を指摘する声だ。
「韓国の教育は反日そのものだから」「勤勉なやつほど危ない」というわけだ。
期せずして、日本人の感情を刺激する韓国のニュースが報じられたことが関係したのかもしれない。ひとつは東芝のフラッシュメモリーに関する研究データを、日本人の男性が韓国企業に不正流出させた事件だ。
この男性が転職する際、データを不正提供した韓国企業の役員と直接面談していたと各紙が報じている。韓国企業が組織をあげて「流出を手引きしていた」となれば、「日本就活」への反発もいたしかたないのかもしれない。
もうひとつは、韓国における「日本の大衆文化の流入禁止」の動きだ。歌詞に「日本語のような表現」が含まれていることを理由に、韓国の女性アイドルグループの新曲が韓国の放送局から「放送不適格」の判定を受けたと報じられた。
一時のブームは過ぎたとはいえ、日本ではいまも韓流ドラマが放送されている。韓国が日本を強く拒絶しているのに、「なぜ日本だけが韓国を一方的に受け入れなければならないのか」というわけだ。就職先の確保に悩む日本の就活生にとっても、ライバルが増えることは歓迎できない。
グローバルな人材流動化は進むのか
とはいえ、日本を取り巻く環境は「鎖国」をしていられる状況でもない。せっかくアジア市場が成長しているのだから、果実を得るためには近隣の優秀な若いアジア人を迎え入れる方が得策という考えもある。
シンガポールの元首相リー・クアンユーは、BWCHINESE中国語サイトに意見を掲載し、
としながら、移民を排除する日本は人口問題を解決できないと嘆いている。
もちろん、熱狂的な反韓の意見に対し、冷静な反応もある。たとえば配信先のニコニコニュースのコメント欄には、
という意見があった。同じく配信先のBLOGOSにも、
という「異論」が寄せられている。韓国人に限らず、今後はグローバルな人材流動化が進んでいく可能性もある。そのとき日本の就活や雇用はどのように変化していくのか、キャリコネ編集部でも引き続き注視していきたい。
あわせてよみたい:就活に自己分析など「必要ない」理由