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やっぱり壊れたマー君のヒジ 日本での「ブラック連投」も関係したか
7月15日、米大リーグのオールスターゲームが行われ、日本人ではダルビッシュ有投手(レンジャーズ)と上原浩治投手(レッドソックス)がともにノーヒットに抑える好投を見せた。
一方、シーズン前半を12勝4敗で折り返したものの、故障のため出場できなかった田中将大投手(ヤンキース)は、ツイッターで「自宅でMLBオールスターのホームランダービーを見てます(^^)」と悔しそうな投稿をしていた。
ダルビッシュ「中4日は絶対に短い」
田中投手の故障は、右ひじ・内側側副靱帯の部分断裂。球団発表によると6週間のリハビリが必要で、現在のところ手術をせずに復帰を目指すようだ。田中投手は自身のブログで、こう綴っている。
もしリハビリがうまくいかないと、「トミー・ジョン手術」という靭帯移植を行う可能性もある。米スポーツサイト「ブリーチャー・レポート」のウィル・キャロル記者の調査によると、13年に開幕ロースター入りした大リーグ投手の約34%が、この手術を受けたことがあるという。
これだけ多くの投手がひじを痛めている原因のひとつと考えられているのが、米大リーグでの登板間隔の短さだ。田中投手と親交の深いダルビッシュ投手は14日、こう話したと報じられている。
確かに田中投手は7月に2回登板しており、間隔はいずれも中4日だった。なお、トミー・ジョン手術を受けると、復帰まで1年以上かかる可能性がある。
日本シリーズでも「神の連投」と絶賛されたが
このほか大リーグでは、日本と比べて「硬いマウンド」や「滑るボール」という条件があり、いずれもヒジによくないとされる。一方で、田中投手のケガは「日本時代の酷使も原因」という見方もある。
田中投手が2013年の日本シリーズ第6戦で160球を投げながら、翌日も9回初めから登板し「胴上げ投手」になったことは記憶に新しい。マスコミもこぞって「神の連投」と絶賛した。
そんな中でダルビッシュ投手は、「間違いなく身体には良くないですね。肩、肘の炎症はまだとれてませんので」とツイッターで懸念を表明した。
キャリコネでも「仕事のできるエースに何かと負担が集中するのは、ブラック企業そのまま」という会社員のコメントとともにこのエピソードを記事化したが、ニコニコニュース読者からは「感動に水を差すな」という批判コメントが殺到していた。
一方で「メジャーは更に過酷で登板数多いからまだ若いマー君は故障必至だろう」「選手生命を考えるなら連投させるべきではなかったのも確か。これで肩壊したらどーすんだ」と、現在の状況をピタリと予言するような読者も見られた。
落合GM「無理な起用のツケは後になって出てくる」
さらに、スポーツライターの生島淳氏も2013年11月にナンバーウェブで"Pitcher Abuse Points"(投手酷使ポイント)という米国の指標を用いて、日本シリーズ第6戦の160球が「MLB投手1年分の酷使度」に当たることを紹介した。
この投手酷使ポイントとは、1試合に100球を超過した分の球数を三乗するもの。1試合に110球投げたとすると、超過した10球の三乗で酷使ポイントは「1000」となる。これを田中投手の160球に当てはめると、酷使ポイントは「21万6000」となり、大リーグで一番酷使された投手の1シーズンのポイントを大幅に超えてしまうというのだ。
生島氏はこう危惧していたが、結果としてこの不安は的中してしまった。
日本球界が若いうちから「優秀なエース」に依存し、無理な投手起用を行う悪影響は、多くの野球関係者が指摘しているところだ。日本高校野球連盟は、延長戦での「タイブレーク制」やピッチャーの球数制限、イニング制限など選手の負担軽減について、ようやく議論を本格化させると報じられた。
落合博満氏(中日GM)もテレビで「無理な投手起用のツケは後になって出てくる。オフに休んだからって簡単に回復するものじゃない」と発言した。疲労が溜まるのは野球選手だけでない。あなたの会社でも「優秀なエース」に依存しすぎて、無意識に使い潰しているということはないだろうか。
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