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電話8時間鳴り止まず! 「真夜中のブラック企業相談」の深刻度
3月20日午後6時から21日午前2時まで開設された「真夜中のブラック企業ホットライン」には、そうした相談が51件も寄せられた。試験的に3台の電話を設置していたが、8時間鳴り止むことはなかったという。
このホットラインは、「ブラック企業被害対策弁護団」と、組合や学者、NPOなどでつくる「ブラック企業対策プロジェクト」の2団体が実施した。
日中仕事に追われる人が、真夜中なら相談の電話もかけられるだろう、という趣旨による。
命に関わる相談には「とにかく休んで」と言うが
今回は北海道から沖縄まで、業種、年代、正規・非正規を問わず、さまざまな人から相談が寄せられたという。ブラック労働に苦しむ本人以外にも、家族からの相談もあった。
こう話すのは、ブラック企業被害対策弁護団の戸舘圭之弁護士(代々木法律事務所)だ。特に長時間労働の相談では、いまにも命に関わりそうな相談が何件かあったという。
とはいえ、長時間労働に悩む人が多いのは「辞めたら次に働き口がないかも」という不安を逆手に取られているからだ。長時間労働をしながらでは、在職中に新しい仕事探しをする余裕もない。
心身の危機を感じたらストレス源から離れることが鉄則だが、裏側には非正規雇用などの問題もあり、単純に解決しないのがブラック企業問題の難しいところだと戸舘弁護士はいう。電話相談は今後も、土日や深夜帯も含め、「機会を見て実施していく」とのことだ。
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