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企業徹底研究

ライバル企業はどこだ 電機、自動車、商社……大手対決をみる
(更新日:2009/05/25)

  
  
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 前回は、ソニーとパナソニックを比較して、両社の社員の「意識の違い」に注目した。ソニーとパナソニックは、自他ともに認めるライバル企業だろうから。
 でも、そうなのか。ソニー社員は「ライバルはパナソニック」と思っているのか。パナソニック社員にとってのライバルは、「やっぱりソニー」なのか。
 そこで、世の中から「ライバル同士だろう」と見られている主な企業について、社員の意識を集計してみた。これが、表だ。

 どうだろう。見れば見るほど、興味が広がる。
 電機対決の「ソニーvsパナソニック」は、まさに予想通りだった。ソニーの最大の好敵手はパナソニックであり、パナソニックにとっても一番の好敵手はソニーだ。
 では、自動車業界のナンバー1とナンバー2はどうだろうか。この「トヨタvs日産自動車」は、ビミョーな結果になる。日産の社員にとってのライバルは、文句なしにトヨタなのに、トヨタ社員にとっての最大のライバルは、ホンダなのだ。
 トヨタは自動車生産で世界トップの巨大メーカーだ。国際的な金融危機で、最近の業績には厳しさが出ているとはいえ、07年度は国内外で800万台以上を販売した。目標を「世界1000万台」と掲げている。
 日産も堂々たる国内2位だ。資本・業務提携をするルノーとのグループで見れば、07年度の販売台数は620万台に達する。
 だが、あるトヨタ社員は、
「残念だけど日産さんは、外資に『買われて』しまうような会社。業績は回復しているけど、ライバルとは思わない」
 と突き放す。モノ作りの姿勢で、ホンダを尊敬するそうだ。

 自動車産業が急速にしぼむなか、替わって注目されているのが商社だ。就職情報会社「ダイヤモンド・ビッグ&リード」が発表した09年の大学生就職人気ランキングでも、自動車メーカーが軒並み順位を下げ、商社が上位を独占した。
 文系男子では、1位が三菱商事、2位は三井物産。上位10社のうち5社が総合商社だ。
 そこで、キャリコネの意識調査をみると、この商社対決もおもしろい結果になった。「三菱商事vs三井物産」だ。
 三井物産の社員にとって、ライバル企業は文句なしに三菱商事だった。ところが、三菱商事の社員にとって最多の回答は「ない、わからない」などだ。三井物産は2位にとどまる。
「わかるなあ。王者としての意識が強い三菱にとっては、うちはライバルじゃないんだ」
 というのは、中堅の三井物産マンだ。

 キャリコネの自由記述には、さまざまな声があった。
 三菱商事に中途入社して8年になる男性課長(42)は、年収1380万円。このうちボーナスが300万円ある。
「自分で出した成果が、賞与に結び付くため、給与にはかなり満足している。個人だけでなく会社全体の売り上げも、報酬に結びつく」
 と話す。三井物産も恵まれている。プロジェクトマネジャーの男性課長(45)は年収1520万円。基本給は三菱商事とほぼ同額だが、ボーナスが500万円と大きく、この分が年収の差になった。
「社内の役割分担が明確で、プロジェクト自体の最終目標を、自分の目標に一致できる」
 と、やりがいを語っている。
 一方で、三菱商事の中堅女性社員からは、厳しい不満もあった。
「組織には男尊女卑のところがあり、男性に比べて女性の報酬が少ない」
 三井物産の男性社員は、
「労働に見合った報酬はあると思うが、人件費の削減は着実に進んでいる」
 と、将来への不安をあげた。



(記事:Bizトピックス編集部 → 編集記者募集中

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