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仕事のエコノミクス

学歴や企業規模によって賃金にはどれだけ差が出るか (更新日:2009/07/13)

  
  
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 前回の「仕事のエコノミクス」では、総務省の「家計調査年報」という統計データに基づいて、「世帯」「家計」というレベルで、収入の平均像を概観した。
 そこで今回は、一人ひとりの「個人」というレベルで、この国における勤労者の平均像を見てみたい。根拠となるのは、国税庁の『民間給与実態統計調査』だ。
 この調査が描き出す「日本のサラリーマンの平均像」は、こうなっている。いずれも月額の賃金だ。

 ・男 = 33万3700円(年齢41.7歳 勤続13.1年)
 ・女 = 22万6100円(年齢39.1歳 勤続8.6年)

 この平均像に対して、勤めている企業の規模や、本人の学歴による違いが出てくる。まず大学や大学院卒だけで平均すると、こうなる。

 ・男 = 39万9600円(年齢40.3歳 勤続12.2年)
 ・女 = 27万3500円(年齢33.0歳 勤続6.1年)

 高卒との差は大きい。男では月額でマイナス10万2400円、女もマイナス7万2900円、賃金が低くなる。さらに、企業の規模別による差が大きくある。大企業の賃金を100としたときに、男の場合で、小企業の賃金が77。ざっと4分の3になる。女の場合は83だ。

 賃金がピークとなる年齢が何歳になるかも、企業の規模によって差がある。男の場合、大企業では賃金ピークが「50~54歳」だ。これに対して、小企業ではもっと若く、「45~49歳」。つまり、小企業では若いうちに給与上昇が止まってしまい、50歳を過ぎると下がり始めるわけだ。
 これらの統計をまとめていくと、男の場合で、「大卒・大企業」と「高卒・小企業」では、平均年収で200万円以上の差が出ることがわかる。一方、全体的に低い賃金へと抑えられている女の場合は、この差が100万円台だ。
 独立行政法人「労働政策研究・研修機構」は、学歴による生涯賃金の差をまとめている。最新の集計である「ユースフル労働統計2009」によれば、次の通りだ。

 「男・大卒・大企業」=3億1630万円
 「男・高卒・小企業」=1億7280万円
 「女・大卒・大企業」=2億3210万円
 「女・高卒・小企業」=1億1580万円

 この生涯賃金には、退職金が含まれていない。2003年の統計で、退職金までを含めた男の生涯賃金の格差は、グラフの通りとなった。

生涯賃金の格差



(記事:Bizトピックス編集部 → 編集記者募集中

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