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ハートフォード、モルスタ、リーマン……
高収入で知られる外資系企業の給与は (更新日:2009/07/21)

  
  
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 3億3000万円で購入した高級住宅街の一軒家を、4000万円かけてリフォーム中。5回の転職を経て、いまの年収は1億円。37歳の男性は、アメリカのMITを卒業後、外資系金融機関に勤務している。

東京・港区の高級賃貸マンションに暮らす29歳の男性も、外資系金融機関に勤務する。シンガポールとオーストラリアに別荘を持ち、ポルシェに乗り、4カ国語を話す。「1回の買い物額は、100万円くらい」という。

 こうした高給サラリーマンたちが実名で登場するのが、大手広告会社の博報堂の研究員らでつくる「お金持ち研究会」がまとめた『黒リッチって何ですか?』という著書だ。2007年に、集英社から出た。
 黒リッチとは、持っているクレジットカードが「ブラックカード」であることから、同会が名付けた。クレジットカードには、利用可能金額やサービスなどによって「ゴールド」「プラチナ」などのランク付けがある。プラチナが最上位かと思うと、さにあらず。その上に、ブラックがあるという。
(AMEXの場合、グリーン → ゴールド → プラチナのさらに上に「センチュリオンカード」という分類があり、これがブラックカードだそうだ)

キャリコネの登録データで見る外資系企業の給与明細

 キャリコネに登録されている6500件以上のデータのなかにも、こうした外資系勤務の給与明細がある。日本企業と比較すると、年収などの水準が高い。ハートフォード生命保険に勤務しているシステム運用担当の男性(46)は、年収1540万円。
「日本に進出して8年、外国人が半分を占める国際的な企業で仕事ができることはやりがいの一つだ」
 と語る。月の残業時間は60時間。会社は、学歴などよりも実力を重視する社風だという。
「ただ残念ながら、外国人のほうが早く出世し、日本人はしいたげられている。これはやりがいを落とす」
 と、不満がないわけでもない。

 モルガン・スタンレーに務めていた女性(49)も、年収は1320万円だった。仕事は厳しかったらしい。月の残業時間は80時間あった。
「ワークライフバランスという割には、残業しないで定時で帰るとヒマだと思われて仕事を増やされる。電話会議など、ニューヨークやロンドン時間で決められるので、結果的に深夜まで会社にいることになる」
 と振り返る。

 世界金融危機の引き金となって倒産したリーマン・ブラザースに勤めていた社員のデータもある。債権管理を担当していた課長級の女性(43)は、年収1190万円だった。
「残業代という概念は米系投資銀行の一般の職にはなく、年棒すなわち報酬はパフォーマンス次第」
 ボーナスは人や業績によってさまざまで、ゼロの人もいれば、1億円を超した人もいたそうだ。
「報酬がよければその分求められることも多く、期待をみたせなければ首になるだけ」
 この元社員は、査定制度について「まあまあ明確である」「まあまあ機能している」という見方だった。
 しかし、異なる意見もある。別のリーマン・ブラザースの元社員(44)は、
「外資系投資銀行だけあって、同業他社の外資系金融機関に比べて報酬レベルはバックオフィス職でも高め。ただ、査定・評価の報酬への反映については上司の主観による面が強く、透明性が薄い」
 という。私立大学の理学部出身で、ネットワーク運用を担当していた。やはり収入は恵まれており、年収1160万円だった。

 『黒リッチって何ですか?』をまとめた博報堂お金持ち研究会のリーダーで、同社生活総合研究所上席研究員の山本貴代さんは、同書で、取材をこう振り返っている。
「黒リッチともなれば、嫌みなところがひとつやふたつあるのかと思いきや、それは見当たらず、人当たりがよくて前向きな印象を受けた。ひとり会うごとにエネルギーをもらい、取材側が疲れるどころか、パワーアップする不思議な感覚を味わった」



(記事:Bizトピックス編集部 → 編集記者募集中

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