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理系は損か? 文系は損か? 学部別での年収格差を分析
(更新日:2009/08/10)

  
  
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 出身大学の違いによって、平均年収にどれだけ差が出るかについては、このシリーズの第5回でまとめた。
 そこで今回は、別の観点をとってみる。理系だったか文系だったか、あるいはどの学部の出身であるかなどによって、どれだけ年収に格差があるかの集計だ。キャリコネに登録されている豊富なデータのうち、出身大学や学部などの学歴情報がそろっている約2000件を抽出した。出身大学は、全国の国公私立の約180大学にまたがっていた。

 まずは、大きく「文理格差」をみる。その結果は、表1の通り。理系の大学の出身者は、平均年収が638.9万円。これに対して文系は、551万円だった。
「そんなに差があるのか」と、意外な感じがしないでもない。
 そこで、それぞれの学部別で、細かな内訳を見ていこう。

表1 大卒者2000人データーに見る年収の「文理」格差

 学部別では、さらに1600人を抽出してから、集計をした。
 2000人の中には、「理工学部」や「政経学部」などの出身者がいるが、分類がしにくいからだ。この集計では、理学部と工学部の違いなどを見たいので、一部の学部を除外した。その結果が表2だ。

表2 主な学部別の平均年収と男女比

 1位は工学部の661.1万円。これに続くのが、ほぼ同額の理学部616.1万円と、615.3万円だ。理系では、農学部より薬学部が上回った。文系では、社会学部が、経済学部や商学部などよりも低くなっている。
 最低は、文学部。他学部の出身者と大きな差が開いて、平均年収は409.5万円にとどまっている。就職先には、流通や小売りなどが多い。

「報酬が満足を得るものではなく、生活するのに余裕がない。また、休みを十分に取れる状況でない」

 というのは、首都圏の有名私立大学の文学部出身で、小売りチェーンの店長をしている課長級の男性(47)だ。年収672万円で、このうち180万円はボーナスだという。年齢とポストから見ると、確かに年収は少なめだろう。不景気が長引けば、さらに年収がカットされる不安もある。

 実は、これらの学部別年収ランキングの差に、大きく寄与している別の要素が一つある。それは男女比だ。
 極めて不合理でありながらも、現実となっていることだが、年収の低い学部は、女性比率が高い。男女別に学部ごとの年収ランキングをとると、格差は大幅に縮まっていく。機会があれば、今後、集計してみよう。

 最後に、同じ大学のなかでの学部別の年収格差を見てみる。表3だ。全国平均とは、異なる結果も出ている。
 たとえば東京大学では、理学部と工学部で年収が逆転し、理学部のほうが年収が高くなっている。早稲田大学でも、商学部や政経学部の年収が、法学部を上回った。
 ちなみに、これらのデータにおいては、平均年齢にはほとんど差はない。このような学部別の年収格差がで出ている背景についても、いずれ機会があれば分析していきたい。

表3 東大と早慶窶披€狽R大学で見る学部間格差



(記事:Bizトピックス編集部 → 編集記者募集中

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