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企業徹底研究

3年間でめまぐるしく変動する「年収ランキング」
商社、電気、自動車……順位はこんなに入れ替わる (更新日:2009/09/01)

  
  
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三菱商事で財務・経理部門を担当する部長級の男性(48)は言う。


「報酬は、各人の実績に基づいたものになっている。個人の実績によって、次の年度の年俸が決まるので、営業はやりがいがある」


別の男性社員(32)も、自分の会社の給与体系については、かなり満足している。


「大変に魅力的で、仕事に対する労働意欲と忠誠心をかきたてる」


商社の給与は、他のメーカなどに比較して、年ごとに大きく変動する。
個人の業績と連動する度合いが、かなり大きい。
こうした仕組みのため、商社では業界内の「給与ランキング」が、年ごとに思いのほか変動する。
その3年間の動きをまとめたのが、グラフだ。

表1 平均年収推移[商社]

三菱商事は、就職人気などでは業界トップにある。
だが給与ランキングをみると、三井物産や住友商事の後塵を拝している。
しかも、年ごとに大きく動いている。
2007年は三井物産に抜かれて、2位だった。
2008年は抜き返したが、今度は住友商事に抜かれて、やはり2位。
2009年は、この三井と住友の両方に抜かれて、3位に甘んじた。
こうしたデットヒートが繰り返されるほど、商社の給与は業績連動型というわけだ。

キャリコネの企業データは、拡充を続けている。
収録されている給与明細のデータ数は7800件に達した。
8月からは、企業情報の内容を大幅に充実させている。
そこでは、過去3年間の平均年収の推移なども、一目瞭然で確かめられるようにした。
そこで今回、この年収の変動について、ライバル企業ごとに3年間の変化をまとめてみた。

表2 平均年収推移[電気][自動車]

結果を見ると、製造業においても意外と変動は大きい。
電機業界の大手では、首位はソニーが独走。
しかし、2番手以降はかなり順位が入れ替わる。
07年と08年はパナソニックが2位だったが、09年には富士通に抜かれた。
日立製作所と日本電気(NEC)も、4位争いで「抜きつ抜かれつ」を演じている。
年収の伸びで見ると、富士通が目立っている。しかし、男性の中堅社員(42)は、


「割と報酬は貰っていると思うので、満足している。ただ、この状態がいつまでも続くものなのかちょっと不安ではあるが……」


と、微妙な心情を明かしている。
自動車も、もちろんトヨタが他社を引き離して、圧勝の様相。
そのぶん、2番手争いは激しくなっている。日産、マツダ、いすゞ、ヤマハで比較すると、順位はめまぐるしく入れ替わっていた。
凋落の傾向にあるのは、マツダ。


「もう少し欲しい。社員の士気にもかかわると思う」


と、男性社員(43)は話している。

表3 平均年収推移[携帯電話]

逆に、順位の変動がなかったのが、携帯電話の3社だ。
年収は、市場のシェアとは正反対。1位ソフトバンク、2位KDDI、3位NTTドコモとなっている。
ところが、報酬で1位のソフトバンク社員に、不満が少なくない。
プロジェクトマネジャーを務める主任級の男性社員(36)はいう。


「手当ては基本的に無い。退職金も無い。老後を考えると非常に厳しいのではと思う。その分の給料が良いわけではない」


2番手のKDDI社員の言い分も、なかなか興味深い。財務・経理部門を担当する課長級の男性社員(38)。
勤続15年で、年収は860万円ある。


「一般的には高い会社と言われるが、業務量や業績からすると、もっと高くても良い気がする。業績が良くても報酬にはあまり連動しないので、もっと積極的に連動する形にしたほうが、社員のモチベーションが上がり、会社業績もそれ以上に貢献できる」


将来への不安もある。営業事務を担当する課長級の男性社員(48)も、年収は同規模の840万円。会社の先行きについて、


「携帯電話業界なので普及率が高く、今後が不透明。高齢者や2台目需要、法人回線などにターゲットを向けていく必要がある」


と話している。

(記事:Bizトピックス編集部 → 編集記者募集中


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