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企業徹底研究

JALついに倒産へ、
ANA、スカイマークの「3社3様」 (更新日:2010/1/12)

  
  
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 いったい、いつの間にここまで没落していたのかと、驚く声も多いはずだ。経営不振がつづいていた日本航空(JAL)の再建方法について、前原誠司国土交通大臣は1月8日、ついに法的整理を進める方針を表明した。
 ありていに言えば「倒産」である。ただ、それではイメージが悪くて客離れが進むし、会社の信用度が下がればジェット燃料の購入などに現金決済が求められるなどの悪影響が出るかもしれない。それで懸命になって、なんとか婉曲な言い方をしている。
 だが一方では、はっきりと「倒産」のインパクトを打ち出さないかぎり、思い切った再建策だって進めにくい。この両にらみのせめぎ合いでもある。海外ではいったんきちんと倒産をさせてから、大がかりな再建を果たした航空会社も多い。しかし日本では初めての取り組み。果たしてうまく進むのだろうか。

大幅な赤字決算が続いた日本航空(JAL)の業績

 ではJALで働いてきた社員たちは、自分の会社をどう見ているのか。報酬や仕事のやりがい、企業としての将来性などについて、キャリコネの給与データからさぐってみよう。26歳の女性客室乗務員は、会社の体質について手厳しい。

「非常に閉鎖的な部分がある。変化を好まず、挑戦するより現状のままいかに過ごしていくかを考えるところがある」

 福利厚生が充実していることなどから、長く勤める社員が多いそうだ。そのぶん、若手が自分の意見や考えを発言する機会が少ないという。まるで今日の事態の背景となるような企業体質についての指摘もしている。

「大企業であるがゆえか、小さい事柄ひとつを決定するにしても、とてつもない時間がかかる。変化についていけてないところが問題」

 勤務して3年以上になるが、年収はわずかに390万円。給与については「非常に不満」としている。
 中堅の男性社員(39)は年収806万円。報酬の妥当性については「普通だ」としているが、
「残業代がきちんとつけづらい雰囲気がある。また、本社の管理職は出張手当を自主的に返上させられているのがおかしい」

 と不満を述べる。JALに10年以上勤務したが、今では退職した元社員の男性(36)は、こう振り返っている。

「いろいろなことを経験し、やる気をなくし、外に可能性を見出して転職しました」

 将来のキャリアビジョンが見えず、部下の育成について認識が薄いことなども不満だったという。

 では、ライバル企業の社員はJALをどう見ているか。全日空(ANA)の企画営業職の女性(39)は、最大の競争相手であると認めつつ、

「古い体質で重い感じがする。エリート集団のイメージだ」

 と評している。もっとも、自分の会社に対する満足度も高くはない。年収は547万円。男社会で、女性管理職が少ないことが一番の不満のようだ。
 ANAの経理担当の男性社員(30)も興味深い。やはり、JALを最大の競争相手と見ている。だが、それは国内にそもそも大手が2社しかないから必然のことだという。

「会社の成り立ちや、昨今の政府のバックアップを見ていると、ライバルとは言えない側面もある」

 一人ひとりの社員がもつ潜在力(ポテンシャル)は、ライバルのJALのほうが上だという。しかし、組織の実行力という面で、自分たちが会社に軍配を上げている。
 格安運賃の航空会社スカイマークの男性パイロット(33)は月給51万円。航空機の操縦士としては、給与はかなり低い方だろう。報酬については、はっきりと「不満である」としている。しかし、

「会社の雰囲気はいい。みんな仲良くやっている。これから成長できる会社であると期待している」

 と前向きだ。キャリコネに投稿された本音の意見からは、まさに航空会社の「3社3様」が透けて見えるようだ。

下がり続けた日本航空(JAL)の株価



(記事:Bizトピックス編集部 → 編集記者募集中

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