ログインご利用ガイド

年収・給料と企業のクチコミ情報を知るならキャリコネ

年収・給料のクチコミ情報キャリコネ

年収・給料のクチコミ情報キャリコネ

  • ホーム
  • 特集コンテンツ
  • グループ始祖の岩崎弥太郎が「汚すぎる!」「龍馬伝」に反発する三菱の「天国と地獄」

週刊企業レビュー

企業徹底研究

グループ始祖の岩崎弥太郎が「汚すぎる!」

「龍馬伝」に反発する三菱の「天国と地獄」


 三菱グループがNHKの大河ドラマ「龍馬伝」に揺れている。「週刊朝日」や「週刊現代」などが、その反発ぶりを伝えている。グループ創始者である岩崎弥太郎の描かれ方が、気に入らないらしい。
  週刊朝日の1月29日号によれば、1月に都内であった関連グループの賀詞交換会は、「龍馬伝」の話題で持ちきりだったらしい。
「余りに汚い。もうちょっと何とかならないか」
「史実はここまでひどくなかったはず」
  週刊現代の2月13日号も、数多くのドラマで時代考証を担当してきた大学研究者のコメントとして、指摘している。
「汚く描きすぎですね」
  ドラマの中で岩崎弥太郎は、福山雅治が演じる主人公の龍馬との間に極端なまでの落差があり、すっかり引き立て役になっている。ドラマ制作のためにNHKから取材を受けたグループ関係者は、
「弥太郎役にはハンサムな役者を起用してほしい」
  と頼んだという。では、誰がいいかと問われ、
「佐藤浩市で」
  と答え、NHKが絶句したというエピソードも記事になっている。

これが三菱グループの中枢「三菱金曜会」の29社

 三菱グループは、岩崎弥太郎がつくりあげた三菱財閥の流れを汲む企業グループだ。土佐藩が大阪で経営していた「九十九商会」を、岩崎弥太郎が買い取り、「三菱商会」と名前を変えて発展させた。
  グループ自身は、「三菱グループとは何かという明確な定義はない」としている。属する会社数は約200社。
  その中核が「三菱金曜会」を構成する選りすぐりの29社だ。どんな顔ぶれか。キャリコネのデータとも照らし合わせながら見ていこう。
  筆頭に名が挙がるのは、三菱重工業だ。海外営業を担当する53歳の男性管理職は、年収が1470万円もある。毎月の基本給80万円と、諸手当が18万円。これにボーナスが年間300万円だ。
  これでも充分すぎるほど恵まれているが、さらに、こういう。
「低価格の社宅、寮、隣接するスポーツセンター、保養施設など、福利厚生は厚い。社宅は100平米以上のものが市場価格よりも30万円近く安く借りることができ、相対的な年収が相当あがる。」
  この社宅の安価なぶんを手当に換算するだけでも、年収は360万円プラスされ、1800万円超に相当する。ほかにも、
「グループ会社の自動車をかなりの割引価格で購入することができる」
  と、まさにグループであることの「メリット」が山積みの感じだ。

 こうしたグループの強みを挙げる声は多い。三菱UFJ銀行の男性元社員(27)も、
「独身寮(30歳まで)や社宅を完備しており非常に安く利用できた」
  と振り返っている。さらに、こう付け加えている。
「施設以外の社内独自の福利厚生制度は、2000年頃の不景気の影響で無くなったが、変わりにベネフィットワン社の福利厚生制度を利用できた」
  一方で、いかにも三菱らしいこんな声も。証言するのは、入社10年を越す中堅の男性社員(39)だ。
「会社トップになれるのは、東京大学経済学部及び法学部出身者のみ。その他の役員は旧帝大の国立大学出身者または一橋、私立では早稲田、慶應がボーダーライン。人事評価は減点主義であり同期及び前後の入行年次で順番が決まっている」
  法人営業を担当し、年収は1210万円。本人も慶応大の出身で、社内にある強力な東大閥は気がかりだが、年収や仕事のやりがいにはかなり満足している。
  こうして多くの社員の声をひろっていくと、三菱グループの社員は総じて、自社やグループへの信頼感や忠誠度がかなり高いことがわかる。しかし、グループ内での「負け組」ではどうだろう。
  業績悪化が著しい三菱自動車。キャリコネには18人の給与データがあるが、ずらりと不満の声が並んでいる。年収400万円の技術職の男性(30)は、
「たいした昇給も賞与UPも望めない。残業もほぼ0の日々。この会社にあまり長居はできない」
  と、バッサリ。ほかの社員からも、
「仕事の目的や意義を明確に見出している人はやや少ない」
「教育する気がない。いじめもかなりあり退職する人多数」
「会社の将来性もまったくなくみな暗い」
  などなど。これでもか、というほど辛辣な声が相次いで出る。
  なかには、三菱グループという安住感を自虐的に表現する声も。広報部門の男性(35)は、こう述べている。
「腐っても三菱。全三菱系列でも最低の待遇だとは思うが、どことなくぬるま湯的安定化はある。社宅もかなり充実しているので、給料は安いがそれなりに生きていける」
  ……まるで「天国と地獄」。社員の意識にも待遇にも、同じグループ内でここまで落差がある。さしもの岩崎弥太郎は、草葉の陰で落涙しているのではないだろうか。

(記事:週刊企業レビュー編集部)

仕事と給与のトレンドを、新聞の「景気指標」で読む
PR