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【キャリコネ調査班】vol.4 【更新日:2011.02.24】

アクセンチュア、ヤマト運輸、キヤノンの社員を疲弊させる「働かせ方」

  
  
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休息なき好業績。「筋トレ」企業の社員は疲弊が募っていく

 2011年3月期の企業決算は昨年度に比べて大幅な改善が予想されている。しかし、街角ですれ違うビジネスパーソンたちの顔に明るさは見られない。疲れ切った表情を隠せない人もいる。
その大きな理由は、日本企業が好業績でも「手綱」を緩めなくなったからだろう。業績が良くなれば仕事量が増えて忙しくなるのは当然だが、バブル期のように正社員を大量採用して人員不足を補おうとする企業は少ない。もちろん、経費をジャブジャブ使えるという「会社員の特典」が復活する兆しも皆無。各社は、「グローバル競争に備える」などという名目のもと、不況期と同様の低コスト体質のまま最大限のパフォーマンスを上げようと走り続けている。法人としては正しい判断だと言える。
だが、生身の体で走り続けさせられる個人はたまったものではない。30代ビジネスパーソンのうつ病や自殺の激増も、「筋トレしすぎ」の企業社会の犠牲者という側面もあるだろう。キャリコネは実態を調査すべく緊急アンケートを実施。

アンケートは、苛烈なペースで事業を展開する企業の問題点を調査した、ハイケ・ブルッフ(ザンクト・ガレン大学教授)、ヨッヘン I. メンジス(ケンブリッジ大学 ジャッジ・ビジネス・スクール講師)両氏の指標を利用している。

「組織をその能力の限界まで持っていこうとする傾向が継続的に存在しますか」「多忙であることが評価されますか」など、企業が加速の罠に陥っているかどうかを調べる16項目の中から、キャリコネユーザーに自社の状況で当てはまるものを選んでもらった。有効回答は251件。
ブルッフ氏らによると、16項目のうち、9項目以上が選択された会社は「加速の罠に陥っている可能性が極めて高い」、5項目以上9項目未満は「加速の罠に陥っている可能性が高い」という。「加速の罠」とはすなわち、猛烈なスピードに社員はやる気と生産性を失ってしまう傾向が高くなる可能性があるということだ。
下記は、アンケート回答からあがってきた「加速の罠に陥っている可能性が高い」企業の一例である。

「加速の罠に陥っている可能性が極めて高い」という結果になった企業の一例

 では、これら企業に勤務する社員たちと、彼らが働く企業がどのような傾向にあるのかを探っていこう。加速の罠に陥った企業と、社員が感じる疲弊感と働きがいの有無については下記のような結果がでた。

加速の罠の危険性を測る16項目の選択数で、企業を3つに大別

 また、働きがいを感じられない理由に関する回答で、両者の違いが明らかになる。

「働きがいを感じていない」を選択した人に、その理由とされるものを複数選択してもらった

 加速度A、加速度Cの企業群ともに「会社の将来性への不安や制度への不満」が最も多いのは同じだ。しかし、二番目に高い不満要因では、加速度Cの企業では社員の不満は「仕事の成長実感や適応性に対する不満」といった前向きかつ個人的な要因が来るのに対し、加速度Aの企業では「明確な目標設定と成功の承認に対する不満」という構造上の問題が上がってくる。
どのような組織構造なのか。加速度Aに当てはまる有名企業の社員たちにインタビューを行った。 

新婚旅行を二度も延期して離婚の危機に(アクセンチュア30代社員)

 「常に120%で稼動している状態がずっと続きます。若いうちは馬力で働いているけれど、あるときプツンと糸が切れてしまう人も少なくありません。僕の親しい同僚も働きすぎでうつ病を患ってしまいました。疲れ切ってしまった人から脱落していくような会社です」
 在職時の経験を語ってくれるのは、大手コンサルティング会社・アクセンチュアでコンサルタントをしていたAさん(30代前半、男性)。退職のきっかけは、「新婚旅行を二度もリスケ(延期)して離婚の危機が訪れた」ことだという。笑い事ではない。

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    明らかになった疲弊の理由。アクセンチュア、ヤマト運輸、キヤノンが抱える問題の実態!

(記事:企業インサイダー編集部 → 編集記者募集中

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