気になる企業の評判、年収、口コミ、転職情報をチェック

【企業徹底研究】vol.53 【更新日:2011/09/26】

モバイルゲーム業界の双頭。
グリーとDeNAの「水と油」

  
  
͂ĂȃubN}[Nɒlj
  
  

 任天堂とソニーという、かつて家庭用ゲーム機で一世風靡した2社の業績の落ち込みがすさまじい。この半年間の株価の動きは、まさに急坂を転げ落ちていくような状態だ。
 任天堂の株価は、東日本大震災後であっても3月末時点で22000円前後あった。ところが半年後の9月下旬には、これがほぼ半値の11000円台まで売り込まれている。
 ソニーも同様だ。3月下旬から9月下旬にかけて、株価は2700円前後から1400円台へと、やはり半値近くまで下がっている。
 任天堂は、携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の販売不振や円高によって、業績の悪化が深刻になった。ソニーも、収益源だったプレイステーション・ネットワークに外部から不正侵入され、大量の顧客情報が流出した。両社とも、今後は大幅なリストラなどが必至の情勢だ。
 これに代わって気を吐いているのが、モバイルゲーム業界の雄である2社、グリーとディー・エヌ・エー(DeNA)だ。ともに業績は絶好調。こちらは任天堂やソニーとはまさに正反対に、株価もこの半年間に右肩上がりの上昇を続けている。
 現代のモバイルゲーム界を制している両社は、どんな社風なのか? その違いはどこにあるのか? キャリコネに登録されているデータから、社員の声を聞いていこう。

 ソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) の「GREE」を運営しているグリーは、2004年に設立されたばかりの若い会社。しかしSNS会員数は設立直後から急速な増加をつづけて、わずか4年後には東証一部へ上場を果たしている。
 最近では、この東証1部での株式売買代金が、トヨタを抜いて1位になることもあった。まさに、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
 しかし、社員からはこんな不満の声も聞かれる。20代後半の法務担当の女性社員が打ち明ける。
「労務部門が非常に弱い。たぶん、まともに労働基準法すら理解できていない。法務の人間に対して、『出勤簿の書き換えなんて当たり前』と平気で言う人が、労務のリーダーをやっている」
 この女性社員によると、同社では最近、労務管理システムが導入されたという。だが、こういうから驚きだ。
「時間外労働が基準を超えないように入力するようにと、公式にアナウンスするなど、上場企業としては考えられない対応をしている」
 また、就業規則についても、東証への上場時に作ったものは捨て去られ、実際は従来からの「内部ルール」が適用されているそうだ。
「社員の間でも不満が高まっており、全員が自衛のために、労働時間の記録について、会社に提出するもの以外を持っている」
 そして、こうした不正が起きる背景として、会社の未熟さを指摘する。
「会社のトップが、『みんな会社が好きだから、給料なんて少なくたって文句は言わない』と、本気で思っている節がある。ベンチャー時代と意識が変わってない。意識改革をして、コンプライアンスを高める必要がある」
 その仕事は過酷で、残業つづきだそうだ。終電に乗れず、タクシーで帰っている社員も少なくない。だが、タクシー代は出ないという。

 このグリーの最大の競争相手とされるのが、DeNAだ。営業企画を担当する30代前半の男性社員も、ライバル企業の筆頭にグリーを挙げている。
 しかし、そこではあくまで自社の優位性を強調する点が興味深い。
「最終的には、東大・京大レベルの超優秀な技術陣の頭脳が集まっているディーエヌエーの方が、圧倒的に優位だ。外から見ると同じような業態に見えるが、中の技術レベルが違いすぎる」
 この男性社員によると、両社の違いは経営層にあり、それは「DeNA=理系」「グリー=文系」という差でもあるという。
「理系の超優秀な人がお金を稼ぐ方法を思いついたら、文系の比ではない。モバイルゲーム・SNSの世界も、会員数はもう少しで飽和状態になる。グリーはケータイゲームだけだが、DeNAは事業が多様化しているので、さらなる展開で成長チャンスがある」
 ただし、労働環境の過酷さという点では、大差ないようにも見える。技術職の男性社員(30)はいう。
「退職金がないなど、現状では長く働ける会社ではない。残業代はつかないが、だからといって定時で帰ろうという雰囲気もまったくない。早朝深夜や土日に残業をしている人は多い」
 このため、新卒や若手社員のなかには、がんばり過ぎたり仕事を引き受けすぎたりして、身体を壊す人が多いという。
 法人営業を担当する男性社員(27)もいう。
「ボーナスも会社全体で業績達成しないと支給されないなど、厳しい。営業MVPをとっても、数万円しか支給されない。給料の上がりもあまり良くなく、優秀な人から辞めて行っている」
 こうして見ると、グリーもDeNAも、「どっちもどっち」という劣悪さだ。はっきり違いがあるのは、DeNAに独特の「選民意識」がある点だろう。それはおそらく、創業者の学歴も、背景となっている。グリーの田中良和氏は日本大学の出身。一方のDeNAは、南場智子氏がハーバード大学の大学院を修了しており、MBA取得者だ。
 DeNAの社員からは、こんな声があふれている。
「優秀な社員がたくさんいるので勉強になる」(20代前半の男性)
「今時めずらしく『学歴』がものをいう会社。アタマの回転も相当早くないと務まらない」(20代後半の男性)
 これらの意見が念頭に置いているのは、競争相手のグリーに違いない。まさに、水と油のように反発する両社。さあ、勝つのはどっちだ。

グリーとDeNA



(記事:Bizトピックス編集部 → 編集記者募集中

▲このページのトップへ戻る

͂ĂȃubN}[Nɒlj
» BizトピックスのTOPに戻る
この記事に関するツイート
careerconneをフォローする
この記事に関するfacebookのコメント
登録業界一覧
東北地方太平洋沖地震について
キャリコネでは、東北地方太平洋沖地震の被災者の方々に対して、就職支援を行う人材紹介企業を募り、支援企業の紹介を行うことにしました。
詳しくはこちらをご覧ください
スポンサーリンク