気になる企業の評判、年収、口コミ、転職情報をチェック

【企業徹底研究】vol.58 【更新日:2011/11/21】

コナミ、セガサミー、カプコン、スクエニ……
ゲーム会社の好業績を支える過重労働

  
  
͂ĂȃubN}[Nɒlj
  
  

 2011年度上期(4~9月期)の主要企業の中間決算が出そろい、各社の明暗がはっきりしてきた。東日本大震災や世界経済危機を受けて、深刻な打撃を受けた業界も少なくない
 そうした厳しい状況下で、好業績を確保したのが、ゲームソフト業界だ。各種の経営指標のなかから「売上高営業利益率」に注目し、前期からの増減率をランキングしたところ、全業種を通じてトップになったのがゲームソフト会社のコナミだった。日経新聞が最近まとめた。
 コナミの売上高営業利益率は16.4%にも達する。前期から9.4ポイント増加した。この増加率は、売上高が1000億円以上ある3月期決算企業のなかで、1位だという。
 各種の製造業や流通業が苦境に陥る一方で、好業績が目立つゲームソフト業界。ゲームソフト大手6社の中間連結決算は、すべての社が最終利益で黒字を確保した。その背景としては、
「スマートフォン普及によるSNS市場の成長が、家庭用ゲーム機向けソフトの落ち込みを下支えした」
 などと分析されている。各社の横顔を、キャリコネの登録データから見ていこう。

 コナミに大幅な増収増益をもたらしたのは、登録者数が400万人を突破した「ドラゴンコレクション」などの貢献が大きいとされる。SNS向けゲームは、在庫リスクが無く、開発費用も安いため、家庭用ゲーム機ソフトに比べると利益率が大きいという特徴がある。
 おかげで超多忙らしい。
「ワークライフバランスは名ばかり。現場のヒアリングをせずに色々と決まるので、制作の人たちがやり難そうにしている。労働時間について相談を受けるが、上に報告できる雰囲気でもありません」
 と内情を明かすのは、人事部門の30代前半の男性社員。長期的な視点で計画が立てられておらず、目の前の問題解決で精一杯になっているという。
 現場サイドにいる社員も、これを裏付ける証言をしている。30代後半のカスタマーサポートの男性はいう。
「毎日が終電間近と、残業時間(しかもサービス残業)がとても長く、平日にプライベートな時間を楽しむことは難しい。上司の命令は絶対で、非難しようものなら3倍くらい怒られてしまう。『あれやれ』『これやれ』のスタイルで、細かい情報は一切なしのため、指示通りの作業を行うのは難しい」
 では、業界大手のセガサミーではどうだろうか。
 やはりサービス残業は多いらしい、しかも、薄給だそうだ。マーケティング担当の女性(28)が明かす。
「給料が低いのが悩み。皆さんの想像よりも遥かに低いです。残業代も結局、みなし残業になることが多いと感じる。ここが改善すれば定着率はあがると思う」
 辞めていく人間が、それだけ多いのだろう。この女性の年収は318万円だそうだから、厳しい。それでも、制作サイドの人間はこう言っている。
「仕事が面白いので、サービス残業も気にならなかった。ただし、それを会社がいい様に利用している気もする。皆、年齢が若いので、仲間意識が強い。給料は安いが、やりがいはある」
 研究開発を担当する男性(29)の意見だ。年収は588万円。社員のこうした犠牲によって、会社の好業績が支えられている。

 カプコンも悲惨だ。ディレクターの元社員の女性(30)は言う。
「精神的にダウンしている人が多かった。職種上仕方がないが、残業が半端なく多い。仕事命と考えることができる人には問題ないが、プライベートを充実させたい人にはつらいかも」
 この女性社員によると、事務部門と開発部門の仲が悪く、両社の間に入る役目になると苦労するそうだ。
「自分が働いていた部署は雰囲気は暗く、楽しい感じではなかった。どのチームに配属されるかによって、仕事の楽しさが全然違うため、当たり外れがある」
 回路設計を担当する男性(34)も、こうしたギスギスした社内の雰囲気について、語っている。
「役職の力が強く、意見できない。相手が間違っていることをを整然と説明しても
抑圧的なことを言われて終わりになる。休み中にも電話が何度もかかってくる」
 そして、電話に出ないと怒られるし、出ても唐突に仕事のことを質問され、答えられなければまた怒られるという。あまりに理不尽な話だ。
 有名ゲーム作品で知られるスクウェア・エニックスも、似たり寄ったりらしい。セールス担当の社員は、こう証言している。
「常に社員をいっぱいいっぱいまで仕事させて,ついて来れなくなったら切っていった。出世は過酷な生き残り競争。基本的に体育会系で,頭よりも体で稼ぐ風潮だ」
 率直にものも言えない雰囲気があったという。
「ストレスも大きいので、非常に堅固なメンタル(もしくは鈍感力)が必要だ」
 それにしても、ゲーム業界のこうした職場環境の過酷さは、いわば「公然の事実」ともされている。今回のような社員の声も、多くの人にとっては、
「ああ、やっぱりそうなんだね」
 という程度で、片付けられるのかもしれない。哀れな業界だ。

中間決算はゲーム大手6社すべてが黒字



(記事:Bizトピックス編集部 → 編集記者募集中

▲このページのトップへ戻る

͂ĂȃubN}[Nɒlj
» BizトピックスのTOPに戻る
この記事に関するツイート
careerconneをフォローする
この記事に関するfacebookのコメント
登録業界一覧
東北地方太平洋沖地震について
キャリコネでは、東北地方太平洋沖地震の被災者の方々に対して、就職支援を行う人材紹介企業を募り、支援企業の紹介を行うことにしました。
詳しくはこちらをご覧ください
スポンサーリンク