• 和民やサイゼリヤ、吉野家も人気! 中国では「日系レストラン」に大行列

    こんにちは。中国在住の日本人ライター、Hanaです。今回は息抜きで、中国国内の和食および日系飲食店について取り上げたいと思います。中国へ出張、または駐在予定の方には参考の一つにしていただければと思います。

    日中間の緊張が続いていますが、こちらのショッピングモールでは、中国国内の報道内容とは全く別の世界が広がっています。「○○寿司」や「○○和食」など、日本食関連の飲食店が、日本のデパートよりもよほど多いんじゃないかと思えるくらいです。

    そこそこ美味しくリーズナブル

    中華料理だけじゃない中華料理だけじゃない

    回転寿司の店は、夜と土日はほぼ満席。テイクアウト(というか外に寿司のパックを並べてあるだけ)も売れ行き上々です。値段は日本とほぼ同じ。寿司に執着がない私は、「なぜ中国の人たちは、そんなにお寿司が食べたいんだろう」と眺めつつ通り過ぎています。

    日系有名居酒屋チェーンの「和民」も、夜と週末は必ずというほど列ができています。番号札制になっており、マイクで呼ばれた客がやっと店に入れるといった状態。日本の同系列店よりも遥かに繁盛しています。

    一度、中国人の友人が誘ってくれて入りましたが、料理はわりと美味しく、普通に楽しめました。値段は日本と同じくらいで、こちらではちょっと高級な部類に入ります。

    和食と同じく繁盛しているのは、日系イタリアンのファミリーレストラン「サイゼリヤ」。こちらでは一般的にイタリアンの店が非常に少なく、あっても値段が法外に高かったりします。そこで、そこそこ美味しくリーズナブルな価格設定の日系ファミレスに客が流れ込むわけです。

    昼時には学生がピザやパスタを頬張っており(小中学校には給食がなく、昼食は外食または家に帰って食べる)、週末は家族連れが健啖を競っています。不思議と高齢のお客も多く、こちらのお年寄りは結構何でも食べられるようです。まあ、中華料理も同じく脂っこいですからね…。

    サービスの形式も日本の店と同じ

    メニューはさすがに日本と全く同じではありませんが、パスタ、ピザ、サラダ、その他サイドメニューも、普通に日本のファミレス程度の味を期待できます。ただし店舗により差があり、客が多い店のほうが美味しいです(中国人もよく分かってます!)。

    値段は全体的に日本より低く設定してあります。ですので、中国では、自分で材料を買ってきて作るよりも安くつくと思います(パスタ、乳製品、ツナ缶など輸入品は日本より高いため)。ドリンクバーがあり、水は無料でセルフサービスです。

    気持ちがいいのは、サービス形式も日本とほぼ同じということです。テーブルにあるメニューを見て、注文が決まったらボタンを押す→店員が来て手元の端末に入力→お会計は手のひらサイズの皮製ファイルをカウンターに持っていくと、テーブル番号に基づいて精算してくれます。用事がある時もボタンを押せば、店員が普通にやってきます。

    そして今や日本文化の一つになっているラーメン。中国でもいろいろな日系ラーメン店をよく見かけますが、ここで取り上げる必要もないくらい有名なのが熊本市に本社を置く「味千拉麺(あじせんらーめん)」。日本人でこの店を知らない人はたくさんいますが、都市部に住む中国人で知らない人は、ほぼ皆無です。

    日本国内の店舗数は97ですが、海外は680店舗、そのうち500以上の店舗が中国にあります。私は日本国内の店舗には何度か入ったのですが、中国では残念ながら足を運んだことがありません。中国人には美味しいと評判です。

    ムスリムの店にはお酒と豚肉の持ち込み禁止

    ラーメンというジャンルでは、中国にも拉麺(読み方はラーミェン)があります。元々こちらが先なのでしょうが…。蘭州拉麺が有名で、回族(少数民族の一つ。イスラム教徒で男性は白い帽子、女性は被り物をしている)郷土料理です。

    手で生地をこねて伸ばし、目の前でみるみるうちに細い麺にしていく店が中国国内のどこにでもあります。ちなみに、店内にはお酒と豚肉を決して持ち込まないように(店の人はムスリムなので)。日本のラーメンは30元(日本円500円前後)程度ですが、こちらは高くても10元くらいです。

    最後に触れておきたいのが、有名日系牛丼チェーンの「吉野家」。私は日本では入ったことがなかったのですが、こちらで初めて入りました。日本ではサラ飯のイメージですが、中国ではやや値段高めの食事という扱いになります。

    店舗によって味に差はあると思いますが、私が食べたところは少し薄めの味付けに感じました。でも、まともな牛肉が食べたいときにはおススメです。地元で普通に売られている牛肉は臭みのあるものが多いので。

    というわけで、ある程度大きな都市なら、「中華料理はどうも…」という人も、食事に不自由することはないと思います。日本食に飽きたら(?)中国各地の郷土料理に挑戦してみるのもいいですね。(ライター:Hana)

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    【プロフィール】Hana
    九州出身の30代元OL。日本の中小企業で経理や貿易事務などの業務に携わった後、単身中国にわたる。現在は中国某都市で、日系企業の中国人社員を対象とした日本語教師をしている。中国文化と貿易事務に詳しい。

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