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「なぜ最近の若い人は、転職を自然に考えられるの?」 上司に対する「ある先輩」の回答に賛同の声あがる
「日本企業は終身雇用」という紋切り型の表現を目にすることは、依然として少なくない。特にバブル崩壊前やリーマン・ショック前に就職した人にとっては、無意識に刷り込まれた常識になっているのだろう。
しかし、いまや自分の会社がそれに当てはまると考える若手社員は、かなり少なくなっているようだ。ツイッターには、上司から「最近の若い人ってなんでそこまで転職とか自然に考えてるの?」と尋ねられたある先輩の答えが、とても的確で納得したという投稿が3800以上もリツイートされている。
基本認識は「企業は従業員をいつでも裏切るもの」
一般的には苦労して手に入れたものは、それがどんなものであっても手放しがたく感じられるもの。この例にならえば就職氷河期に入社した人は、一度入った会社に執着して転職したがらないはず、といえるかもしれない。
しかし投稿者のすくみづさん(@suku_mizumi)は、そのような見方を否定する。逆に厳しい就活に翻弄された記憶から、企業は信用できないものと考える人が多いので、自分の都合で自然と転職できるという分析に賛同しているようだ。
現在は好景気とまではいえないが、人手不足の影響もあって「空前の売り手市場」と言われる。就職氷河期に苦労した人たちが、これを千載一遇のチャンスと思わないはずがない。新卒で渋々入った会社に義理立てする必要を、あまり感じないのも当然だろう。
「親がリストラ」で進学を断念した子たちも
このツイートには賛同するリプライが多く寄せられ、Togetterにもまとめられた。中には氷河期時代の就活に苦しめられた人たちから怨嗟の投稿も見られる。
親がリストラされたために学費が払えず、高校を中退した同級生や進学を諦めた弟や妹を見てきたという人もいた。自分自身が就職氷河期に当たらなくても、「親がリストラくらった世代も同じかも」という書き込みも見られる。
いまだに温かい社風をアピールする会社もあるが、そんなものは信じられない。家族主義は崩壊しているだけでなく、「逆に【超絶ブラックの目印】に成り果ててるしな」と冷ややかに言い放つ人もいる。
氷河期には新卒採用を中止していたのに、待遇を大幅に引き上げて新卒や中途の採用を強化する企業も数多くある。このため「転職くらいで何騒いでるの?」「他にいい条件を提示されて、なんで自社を選ぶと思ってんの?」と素朴な疑問を呈する声もあった。
転職活動は「心の余裕を得るには悪くない」
ただし考えてみれば「新卒で入った会社に骨を埋める」感覚は、製造業が右肩あがりに成長していた時代の遺物。景気とは関係なく、普段からいろいろな仕事を探すのは当たり前のことと指摘する人もいる。
また、企業と従業員の関係は相互不信ではなく、お互いに思いやるべきと投稿する人もいた。
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