具体的な業務内容
当社の中核業務である「投資信託評価業務」に取り組んでいただきます。
具体的には投資信託をさまざまな側面から調査・評価し、レイティングを付与しています。その担い手であるファンドアナリストはいずれも豊富な経験を有し、質・量ともに国内トップクラスの体制です。
当社の評価の特徴は投資信託の過去のパフォーマンスに基づく「定量評価」に、運用方針やプロセス、運用体制などを調査する「定性評価」を加えた総合評価にあります。そのうち特に「定性評価」を重視していますが、変化の激しい現在の投資環境において、中長期投資の判断材料とするためには、「運用力」のベースとなる定性面(質的側面)に重きを置くべきだと考えるからです。そのため、運用会社へのアンケートはもちろん、ファンドマネジャーへのインタビューなども適宜行います。また、「運用力」という面だけでなく、リスク・コンプライアンス管理体制や企業基盤など幅広い観点で「信頼性」を評価し、レイティングしていることも大きな特徴です。
「投信評価」で得られた情報に基づく客観的なレポートを、確定拠出年金の運営管理機関や投資信託の販売会社などのお客様に提供します。これは主に新商品を採用する際に用いられるほか、採用後のモニタリングや商品ラインアップを見直すための判断材料としてもご活用いただいています。
具体的には、「MAB投信評価レポート」「モニタリングシート」「調査レポート」「投信マーケット概況」などがあり、お客様のニーズに応じてさまざまな形式の情報をご用意しています。
ベースとなる業務は基本的に年2回、担当ファンドの評価レポート作成・レイティング付与を行うこと。アンケートやインタビューを通じてファンドマネジャーとの質疑応答を行いますが、運用実績に変調の兆しがみられる場合などは、特に入念な準備をしたうえで臨みます。また、特に新規ファンドには運用手法や商品特性に目新しい要素が含まれている商品も多く、運用者の生の声を聞き最新の情報に触れられることは、自分の成長にもプラスになっているのではないでしょうか。
このほか、お客さまの販売ラインアップに新しく加わるファンドについて、「リスクの種類と大きさ」「費用とパフォーマンス」などの観点から検証を行い、「販売対象となる顧客」との適合性、販売時の留意点についてアドバイスするデューデリジェンス・レポートも提供しています。また、一部のお客さまに対しては、四半期ミーティングなどの場を介して、直接、評価結果を説明することも。当社が提供しているプロダクツの内容がどの程度伝わっているか、お客さまの注目はどういった方向を向いているのかといった生の声を聴くことで、その後の作成・改善のためのヒントが見つかることもあります。まさに、貴重な場といえるでしょう。
当社におけるファンドアナリストの仕事は常に変化しています。「研究職」といったイメージにはとらわれず、柔軟な思考で新しい業務を受け入れる姿勢が重要です。