ネット業界で起業に誘われたときの3つのチェック事項
起業が盛んなネット業界。WebデザイナーやWebエンジニアとした働く方の中には、「一緒に会社をやらないか?」などと誘われた経験がある人も少なくないのではないでしょうか。そうでなくとも、今後誘われる可能性はありえます。
しかし、起業に参加するといってもそれは転職であることに変わりありません。必ずしも成功するわけでもなく、転職後に後悔してしまう可能性もあるでしょう。起業に誘われた際に判断するために覚えておきたいチェック事項をご紹介します。
1. 自分は冷静か
起業や新規事業などに誘われると、自分の力が認められたと思って舞い上がってしまいがち。嬉しい気持ちは当然ありますが、安易な判断は避けましょう。一般的に、起業して1年後に会社が存続している可能性は40%、5年後だと存続率15%と言われています。事業内容や待遇、業務内容、サービスの存続性などは、与えられた情報をしっかり自分で整理して判断する必要があります。
人を誘うときの目的は、その人の能力を求めていることだけではありません。場合によっては、「手を動かせれば誰でも良い」という考えで声をかけていることもあります。目先の待遇や甘い言葉に惑わされることなく、冷静に見極めることが大切です。
2. 自分の志向性と合っているか
仕事に対しては、誰もが色々な感情を持って取り組んでいることでしょう。どんな職場でも、気になることが一つも無いということ稀です。そのため感情的な部分ではなく、自分が仕事に対してどのように考えているのか、その志向性を知る必要があります。
例えば今働いている企業なら、安定した勤務時間や収入を予測することが可能かもしれません。しかし、起業したばかりの会社に転職するとなれば、事業内容や自分の携わるポジションも常に変化し続けることが予想されます。担当する業務範囲も変わってくるでしょう。安定性を重視する日十場合は、環境の変化が大きい起業は避ける方が無難と言えそうです。
3. 自分で決断できるか
共同創業者として起業に参加した場合、転職後に何かと自ら決断するシーンが多くなります。時には会社の経営方針や事業内容を左右する判断を迫られることもあるでしょう。自分の意見に自信を持てなかったり、つい誰かの指示を仰いでしまったり、あるいは勘だけを頼りにしがちな人は注意が必要です。
決断に迷っていては、会社全体の歯車を狂わせてしまうこともあります。もちろん決断した結果の先には、成功にも失敗にも繋がる可能性を秘めているでしょう。大きな責任は負いたくないと考えるのであれば、起業は向いていません。
起業によって何が求められるのかは、会社の数だけ異なります。また設立当初は、特に業務量などの負担が大きくなる傾向にありますし、経験の無い業務までこなさなければいけないシーンが出てくるかもしれません。スタートアップに関わるのは確かに心躍るものですが、現実的な視点から冷静に考えるようにしましょう。場合によっては既存の会社に転職するほうが、あなたの志向に合っていることもあります。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)