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横行する「下請けいじめ」 大手代理店以外で「広告業界」に関わるリスクを知ろう!
一生懸命仕事をして納品したのに、その対価である売上が支払われない――。通常の商習慣からはあり得ないそんな状況が、いま広告業界でまかり通っているという。
イベントプランニング会社を経営する40代男性のAさんは、アイドルが出演する大規模なファンイベントの仕事を受注した。イベント主催会社が中堅イベント制作会社に発注し、そこから2次請けでAさんに現場仕事が回ってきたのだ。
仕事が終わってから「もう少し値引きできないの?」
舞台演出、証明、音響効果など、舞台制作の現場回りをすべて仕切り、イベントは盛況のうちに終了した。打ち上げも済ませ、社長であるAさんは仕事に関わった自社の社員たちの労もねぎらった。
しかし、翌月末の支払日になっても、請求金額が振り込まれることはなかった。「おかしい…」と思い、電話やメールで問い合わせをしても、「はい分かりました」と言うだけで一向に支払われる気配がない。
しびれを切らした男性は、主催会社・制作会社双方の担当者を呼び出し、いつ支払ってくれるのかを問い詰めた。すると制作会社の担当者から、信じられない言葉が発せられたのだ。
見積もりのOKをもらい、発注書も出し、イベントは条件通りに無事終わっている。請求書も出した後での口上である。ここまでのイベント制作費用は約1000万円、すべてA社の持ち出しだ。売上が支払われなければ、資金繰りに大きな不安を抱えてしまう。
いじめを生む「複雑な下請け構造」
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