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ワタミ・渡邉氏の「過労死認定は一生の悔い」発言 巷の反応は「信用できない」
飲食チェーン「ワタミ」の元会長で参院議員の渡邉美樹氏が、同社で起きた過労死について「一生償っていきたい」と発言している。この問題について、同氏が公式に悔恨の情を示すのは初めて。
ただし発言の中には、会社や経営者としての「責任逃れ」と読める部分があり、新たな批判の火種となりそうな様相だ。
長年にわたる「責任否定」から一転
ワタミ社員の森美菜さん(当時26)が、長時間労働などを原因として自殺したのは2008年。時間外労働は1か月で約140時間にも及び、神奈川労災補償保険審査官が2012年に労災適用を認める決定をしている。
労災申請に当たって話題になったのは、ワタミ側の不誠実とも思える対応だ。報道によると渡邉氏は、遺族に一度も会おうとせず、調停手続きでは「会社に責任はないが、賠償額を決めたい」など一貫して責任を認めていなかった。
当時渡邉氏は、ツイッターでもこう投稿している。
要するに、会社と自己の責任を認めていなかったわけだ。しかし同氏は2月4日に開催された自民党の雇用問題調査会に出席後、フェイスブックを更新し、
と責任を認めたような書き込みを行い、悔恨の情を示している。そのうえで、現在国会で審議中の過労死等防止基本法案について「賛成」と発言したことを明かした。
「経営者を敵とした企業叩き」を回避させたい?
ただ、この法案について、渡邉氏がフェイスブックに書いた内容が新たな批判を呼んでいる。
うがった読み方をすれば、会社でできることには限界がある、ワタミを対象としたブラック企業批判につながらないような形で法案を作ってほしい、と要望したようにも取れる。
労働問題に取り組むNPO「POSSE」の雑誌編集長・坂倉昇平氏も、ツイッターで「経営者を敵とした企業叩きでなく」という部分に触れ、
といぶかっている。ネットにも、渡邉氏の過去の発言を引用し「白々しい」「同一人物とは思えない」などという書き込みが見られる。
自殺した森さんの両親を支援する「全国一般東京東部労働組合」の須田光照書記長は、毎日新聞に「発言をにわかには信用できない」とコメントしている。
あわせてよみたい:渡邉は嫌いでも「ワタミのいいところ」