「＃すき家ストライキ」都心では影響なし？「問題は深夜帯」との声も

5月29日は、ネットで呼びかけられた「#すき家ストライキ」当日だ。編集部が東京都心の複数店舗を回ってみたところ、特に閉店している店舗はなかった。

29日午前の都心各店舗では、2～3人の店員が忙しそうにオペレーションを回していた。特に混乱などはなさそうで、店頭に閉店予定などの貼り紙もない。

東京・千代田区の店舗で忙しそうに働いていた若い女性店員に、「今日はストライキの日なんじゃないですか？」と聞いてみると、

「あ、友達から連絡が来て、そういう話は聞いてたんですけど、『えっ、その日私シフト入ってるし！』ってびっくりしました」

と笑顔で話していた。情報は入っていたものの、行動には移さなかったようだ。

千葉では労組が「時給一律1500円」を要求

東京・港区の山手線駅近くの店舗で働いていたのは外国人女性で、ストのことは「ちょっと分かりません」ということだった。

別の地域では、ストライキを実施したところもある。ちば合同労組は29日に「ちば合同労組はストに入ります」とウェブサイトを更新した。

「すき家スト決行中」という横断幕を持った写真が掲載されており、28日にはゼンショーに正式に団体交渉を申し入れたという。要求事項は4つだ。

1、店舗の要員を増やし、ワンオペを廃止する
2、5月29日のストライキ（すべての形態）参加者を処分しない
3、店舗閉鎖や減産などに伴う従業員の不利益をすべて補填する
4、アルバイト・パートの時給を一律1500円に

この労組には店舗アルバイトだけでなく、食肉加工工場で働く従業員も加入しているということだ。

さらにツイッターなどでは、茨城・土浦市や名古屋市の店舗の一部で、閉店を知らせる貼り紙が貼られている写真がアップされている。

「5/29（木）誠に申し訳ございませんが、人員不足の為、本日AM6:00～AM10:00迄閉店とさせていただきます」（土浦市の店舗とされる張り紙より）

このほか、「パワーアップ工事中」として数ヶ月の閉店を続けている店もあり、29日に閉店している店が、「＃すき家ストライキ」によるものか、恒常的な人手不足によるものかは分からない。

ネットで騒いだ割には静かなスタート、と受け止める向きもあるが、そもそもネットを通じたゆるやかなつながりで始まったものであることから、「会社にプレッシャーをかけられれば、この程度でも十分」という声もある。

またネット上では、動きが本格化するのは「ワンオペ」（アルバイトの1人勤務）となる深夜ではという声もある。

「LINE世代のクルーが続々休んでいるから、元々ワンオペの深夜帯は穴埋めが追いつかず完全閉店。既に音信不通のAM（午前中のバイト）も複数出てるらしい」

都心の店舗では特に告知の貼り紙などはなかったが、地方では既にいくつかの店舗で「深夜閉店」を告知するところもあるようだ。

※キャリコネ編集部では、全国のすき家クルーの方からの情報を募集しています。どんな小さな話でも構いませんので、編集部アドレスinsider☆careerconnection.jp（☆を@に）まで情報を提供して頂ければ幸いです。

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