大企業・ベンチャー企業の研修、ここが違う!
従業員が多い大企業と少人数体制のベンチャー企業では、研修体制にもそれぞれ違いがあります。あなたが目指す成長イメージにピッタリの会社はどちらのタイプでしょうか?
大企業の研修体制におけるメリット・デメリット
大企業とベンチャー企業を比較した場合、一般的には「大企業のほうが研修体制は整っている」とされています。大企業が人材育成に充実したメニューを用意できるのは、「大企業vsベンチャー企業の福利厚生比較」(リンク貼ってください)に述べた内容と同じ構図であるといえます。つまり資本が潤沢な大企業は、優秀な人材を確保するために多額の費用・時間を投入できるのです。
大企業の研修では、社内勉強会やロールプレイングだけでなく、外部の講師によるビジネスマナーやチームワークの講習などを学ぶことが多いようです。中間管理職向けの組織マネジメント手法といった階層別研修など多彩なメニューが用意されていることもあります。それらから知識・スキルを吸収することによって社会人として総合的な成長ができるのは、大企業ならではのメリットといえるでしょう。
とはいえ、組織の大きい大企業ゆえのデメリットもあります。大企業では研修を一回につき大人数で行う場合も多く、一人一人の成長に合わせたきめ細かな学習がしにくいという面があります。また研修には形式的な座学も多いため、実際の業務に役立つ知識・スキルはあまり身につかないケースも少なくありません。
加えてスキルアップに必要な書籍の購入や勉強会への参加なども、稟議書を書いたり上長の判断を仰がなければならなかったりと、面倒な手順を踏まねばならない場面もあるようです。
ベンチャー企業の研修体制におけるメリット・デメリット
一方、ベンチャー企業の研修制度は入社後、すぐにOJTで実戦に入るパターンが大半です。特に中途採用ではイチから人材を育てる余裕がない場合がほとんどで、研修で学ぶより現場で覚えるスタイルが当たり前と思った方がいいでしょう。こうした事情が人によっては「ベンチャー企業は研修体制が整備されていない」と感じられ、入社後のミスマッチを引き起こす要素になりえます。
しかし、実践業務を通して知識・スキルを身につけていくため、成長スピードが大企業勤務の人に比べて速いのがベンチャー企業における人材育成のメリットです。また、ベンチャー企業に多い少人数制の会社では社員一人一人の存在感が強く、意欲次第では営業に同行して顧客との折衝スキルを覚える、第一線で活躍する技術者にマンツーマンで知識や考え方を伝授してもらえる、といったチャンスもあります。
無論、そうしたメリットは本人の学習意欲がなければ手に入りません。会社側から成長のチャンスを用意してくれる大企業と違い、自分から貪欲な姿勢を見せなければ成長できないのがベンチャー企業の厳しい面といえます。