大企業・ベンチャー企業における仕事のやりがいの違い
大企業とベンチャー企業の間には、会社の給与や福利厚生、研修、仕事の進め方などさまざまな違いがあります。では、転職する動機の中で大きなもののひとつといわれる「仕事のやりがい」については、両者の間でどんな違いがあるのでしょうか?
大企業における仕事のやりがい
大企業における仕事のやりがいでは、大企業ならではの資金力や取引先ネットワーク、従業員数によって「個人の力では到底実現できない大きな案件に関われる」という点が代表的といえるでしょう。具体的には以下のような要素を挙げることができます。
- ・ビッグプロジェクトが豊富にある
- ・知名度が高い商品、サービスに関われる
- ・信用度の高さから、他の有名企業や著名人にアプローチできる
ここでいうビッグプロジェクトとは、例えば海外の企業と提携したグローバル案件や、他企業同士のコラボレーション、異なる部署同士の合同プロジェクトなどを指します。開発技術など独自性の強い知的財産を有している企業であれば、日本の未来を担うような大仕事に関わることだって不可能ではありません。
また一般的に大企業は世の中からの認知度や信頼も高いといわれています。経験の乏しい若手営業であっても、大企業の名刺を持っていれば他企業の経営者や著名人など普段会えないポジションの人物と商談ができるといったチャンスもあるようです。
ベンチャー企業における仕事のやりがい
一方、ベンチャー企業で感じられる仕事のやりがいとしては「会社の成長過程にじかに関われる」という点が挙げられます。具体的には以下のような要素が言えるでしょう。
- ・事業立ち上げや株式上場など、会社の成長期を体験できる
- ・自分の頑張りが会社の業績にダイレクトに反映される
- ・責任のある業務に若手のうちから関われる
ベンチャー企業では、一般的に仕事の移り変わりが激しい傾向があります。一人の社員が担当する業務も、数か月~1年単位で内容ががらりと変わることもしばしばです。従ってベンチャー企業に入れば非常に刺激的な毎日が送れる可能性があります。
また少人数経営が多いベンチャー企業では、顧客との折衝やマネジメントなど、ある程度の年齢を重ねないとできない仕事にも関われるチャンスが多数あります。例えば、株式上場や新しい事業の立ち上げなどに関われた場合は、会社とともに成長していく自分を実感できるでしょう。また上層部との距離が近いため、社員一人一人の意見や提案が会社を動かしていくのもベンチャー企業ならではのやりがいといえます。
このように大企業とベンチャー企業の仕事のやりがいはそれぞれ異なります。待遇面のほかに「転職によってどういうやりがいを得たいのか」を明確にすることで、志望先の企業もおのずと決まってくることでしょう。