3人に1人は転職で年収アップできる!
転職に求めるものは人それぞれ。その中でもかなり重要度が高いのが「年収」にまつわる問題です。ここでは「年収アップ」という視点から、転職成功のカギとなるノウハウを紹介していきたいと思います。
会社員の年収は年々下がっている
転職と年収アップの関係を考える前に、まずは労働者の平均年収の実態を見てみましょう。国税庁の「平成24年分民間給与実態統計調査」によると、2012年の労働者の平均年収は408万円。2013年からはアベノミクスによる期待感もあるものの、全体的に見れば会社員の平均年収は減少傾向にあり、10年前の2002年と比べると40万円も減少しています。
平均年収はわかりましたが、どれくらいの年収の人が、どれくらいいるのでしょうか? 年収レンジ別の構成数と構成比率を見てみましょう。
同じく「民間給与実態統計調査」によれば、2012年の1年を通じて勤務した給与所得者は男女合計で4556 万人です。このうち年収200万円超~400万円以下の層が約1590万人と最多であり、全体の35%を占めています。名実ともに「年収300万円時代」に突入したということができるでしょう。これに対し年収800万円超の層は全体の8%ほどであり、なかなか高年収には手が届かないという現状がうかがえます。
3人に1人は転職で年収アップ!
このような年収の減少傾向は、転職にも影響を与えているようです。厚生労働省の「平成24年雇用動向調査結果」の「前職を辞めた理由」を見てみると、男女平均で「定年・契約期間の満了」、「労働条件が悪い」に次いで、「収入が少ない」が3番目に多い理由となっています。
では、転職によってどれくらいの人が年収アップに成功しているのでしょうか。同じ調査によれば「転職後に年収が上がった」と答えたのは32.3%でした。これに対して「変わらない」は34.5%、「下がった」は30.4%ですから、約65%の人が転職後、収入アップしていないという結果になります。
しかし、逆に考えれば「転職した3人に1人は年収アップに成功している」ということでもあります。つまり、会社員の平均給与が下がり続けていても、転職による年収アップは可能なのです。
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