年収がUPする転職先を探す5つの視点
ここまでで、年収アップの転職で成功できる人とできない人がいることが分かりました。さらに「会社選び」も年収額を大きく左右します。
1. 給与額の設定が高い会社を選ぶ
多くの企業は独自の賃金テーブルを定めており、そこに入社年数や年齢、等級など細かい設定を加味することで、社員の給与額を算出しています。ならば前職より賃金テーブルが高い(=給与額の設定が高い)会社に転職するのが年収アップへの近道といえます。
【探し方】上場企業なら『会社四季報』や有価証券報告書などから企業の平均給与水準を把握できます。また中小企業では企業の口コミサイトなどを活用するとよいでしょう。
2. 実力を給与に反映される会社を選ぶ
年齢や勤続年数によって給与が上積みされる「年功型給与テーブル」の会社にいた人が、実力を給与に反映させる「実力重視型給与テーブル」の会社に転職すると、大幅な年収アップに成功する場合があります。パフォーマンスの高い方向きの年収アップ転職法ですが、常に業績を出し続けていないと年収ダウンにつながるリスクもあります。
【探し方】一般的に、外資系やIT系企業は実力重視の傾向にあります。また転職サイトなどの求人広告で「成果報酬」「インセンティブ」などと打ち出している会社は、実力に即した給与を出していると判断できるでしょう。
3. 成長著しいベンチャーを選ぶ
ベンチャー企業は大企業に比べて給与が低い傾向にありますが、立ち上げ間もないこともあり管理職に就きやすいメリットがあります。幹部など一定以上のポストにつけば、20~30代前半から高収入を稼ぐことも可能です。また、ストックオプションや持ち株制度を導入しているベンチャー企業の場合、将来の業績次第では大幅なキャッシュインが期待できます。
【探し方】有望なベンチャー企業を見つけるには、志望業界で働く人やブログ・SNSなどで影響力が大きい有名人、またはオピニオンリーダーが注目している企業を探すのが近道です。またベンチャー企業は社員の平均年齢が若い傾向にありますので、転職サイトや求人誌でそういった会社を探すのもよいでしょう。投資家的な目利きのスキルが必要となります。
4. 福利厚生や諸手当の充実した会社を選ぶ
家族手当や役職手当、資格手当や家賃補助などの諸手当、福利厚生が充実した会社への転職は、事実上の年収アップにつながります。慶弔費用や出産手当、スキルアップの勉強費用などを支給してくれる会社も、基本給のみが上がるより恵まれた生活を送れる場合もあります。
【探し方】これらの企業の見つけ方は、社員からの評価が高い企業、老舗企業、コンプライアンスのしっかりした企業などを探すことです。口コミサイトや転職サイト、求人誌、会社HPの採用ページをチェックするのもひとつの手です。
5. 賞与が多く出る会社を選ぶ
派遣・契約社員などで賞与が出ない方は、賞与の出る会社の正社員に転職することが収入アップへつながります。賞与額は業績と直結しているので、企業の経営状態もきちんと見て賞与の高い会社を選びましょう。
【探し方】まず、賞与の有無、支給額の目安は求人票の条件面をチェック。業績連動型賞与の場合、年によって収入ダウンもあるので注意が必要です。上場企業であれば『会社四季報』、有価証券報告書、IR資料などに目を通すのも忘れずに。
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