会社選びの軸を明確化して、将来の目標が見える職場に転職
プロフィール
H・Tさん(29歳、女性)
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Before(転職前) |
After(転職後) |
雇用形態 |
契約社員 |
正社員 |
年収 |
260万円 |
340万円 |
業種 |
小売 |
精密機器(メーカー) |
職種 |
フロアスタッフ |
内勤営業 |
転職のきっかけ・理由は?
→キャリアの伸び悩みと30歳の節目を迎えたため。
アパレルショップのスタッフとして、契約社員で勤務していました。お客様の質問に答えたり、似合うアイテムをおススメしたりするのですが、本社の方針で正社員登用が望めず、伸び悩みを感じていました。給料も同年代と比べて低く、30歳を目前に控えていましたし、正社員のキャリアを積むなら今しかないと思い、転職を決意しました。
内定獲得までの経緯は?
→志望動機が弱く、面接で失敗が続いたが…。
転職にかかる期間は3か月が目安と聞いていたので、雇用契約が更新される3か月前から転職サイトに登録して、気になった会社にエントリーを始めました。当初、コミュニケーション能力が生かせる仕事で、正社員採用であればどこでもいいと考えていたのですが、4社連続で面接に失敗したことから、志望動機が弱いことに気づいたんです。「この会社、この仕事でなければ駄目だ!」という意欲を押し出せなかったんですね。
その後は入社後のキャリアパスがしっかりしている会社、世の中に貢献している会社に絞ってエントリーし、面接でもそうした会社で活躍したいという気持ちを強く押し出しました。最終的には、将来的にグループリーダーに登用されるチャンスがあり、業界内でニッチな地位を築いている現在の会社から内定をいただきました。途中でつまずきがあったので、3か月と2週間ほどかかってしまいましたが、結果には満足しています。
転職活動で工夫したことは?
→転職先選びの軸を明確にして志望動機を補強!
会社選びの軸を明確にしたことです。先ほども言った通り、転職を始めた当初は志望動機が弱く、どうしてもその会社に転職したいという気持ちを押し出せませんでした。そのため、自分が転職先に何を求めているのか、何に注目して転職先を選ぶかをまずしっかり確立するようにしたんです。
私の場合、これまでのキャリアを考えて、正社員としてステップアップしていきたいという目標と、社会全体に貢献できる仕事に就きたいという目標を会社選びの軸に据えました。この軸を明確にすることで、「この会社ではステップアップできるけど、この会社では無理そうだ」、「同じ仕事だけど、この会社のほうが業界的に貢献しているな」と気づくことが増え、面接で志望動機を述べる際にも役立ちました。現在の会社は、女性社員にもキャリアアップの実績があること、ニッチな製品で高いシェアを確立していることが、自分の会社選びのポイントに合っていると思います。
転職してどこが変わりましたか?
→年収アップに加えて、将来を見据えた働き方ができるように!
年収が上がったことはもちろん、契約社員から正社員になったことで、年間目標や将来のキャリアを見据えて業務に取り組むようになりました。例えば、「年間の売上目標はこれくらいだから、1日に○件の電話アポが必要だな」とか、「後輩の育成のために、自分なりの営業トークのマニュアルを作っておこう」といった感じです。
もちろん、未来のことなので自分の思惑通りに進むとは限りませんが、今後のキャリアを自分で舵取りする意識が高まったのが、転職後の大きな変化ですね。
転職活動中の人へのアドバイスは?
→「なぜ転職するのか?」を具体的に考えてみて!
転職する前に、「なぜ転職するのか?」、「どういうキャリアを目指して転職するのか?」を具体的に書き出してみることです。転職する理由が明確になり、転職先選びで失敗することが減ると思います。また、目指しているキャリアを明確に決めてから転職先を選ぶと、志望動機に根拠があります。「なぜ転職するのか」、「なぜこの会社を選んだのか」といったことが明確になれば、面接でも自信を持って堂々と答えられますよ。