「好き」を仕事に! 年収は下がっても仕事の満足度はUP
プロフィール
D・Sさん(27歳、男性)
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Before(転職前) |
After(転職後) |
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雇用形態 |
正社員 |
正社員 |
年収 |
390万円 |
340万円 |
業種 |
不動産 |
スポーツ用品(商社) |
職種 |
営業 |
営業 |
転職のきっかけ・理由は?
→会社が求める働き方に疑問を感じて転職!
会社が求める働き方と、自分の望む働き方に大きなズレが生まれたことですね。前職ではマンション販売の営業を担当していたのですが、ノルマ達成できなければ上司から何十分も罵倒されるような極端な成果主義の会社でした。給与が低いわけではなかったのですが、ノルマ達成を目指してがむしゃらに営業するよりも、顧客としっかり向き合ってひとつひとつの案件を達成していきたいと感じていたので、働き方に疑問を感じていました。
また、人口減少による不動産市場の縮小などもあり、業界そのものの先行きにも不安を感じていました。こうしたことから「長く働き続けられる会社じゃないな」と感じるようになり、どうせ働くのならもっと自分のやりたいことに関わりたいと転職を決意しました。
内定獲得までの経緯は?
→自分が気持ちよく働き続けられる会社にエントリー
前職と同じ理由で再転職することにはなりたくないと思っていたので、まずは自分が気持ちよく働き続けられる会社を探すことから始めました。といっても、それだけではあいまい過ぎて候補を絞れないので、趣味であるジョギングやフットサル、テニスなどスポーツ全般に関われる求人を狙いました。
実際の転職活動では、スポーツ製品の営業、スポーツイベントの企画、スポーツクラブの運営会社など、幅広い求人にエントリーしました。転職活動を始めて2か月目ごろにスポーツ用品の卸売会社から内定をいただき、「ここなら顧客と向き合って営業活動できそうだ」と思い、内定受諾しました。
転職活動で工夫したことは?
→好きな分野に対して自分がどう貢献できるかをアピール
仕事選びで「何がやりたいか」はもちろん大事だと思いますが、「自分には何ができるか」も同じくらい大事だと思います。自分の場合、スポーツに関われる仕事をしたいと思っていましたが、プロスポーツ選手になれるとは思っていませんでした。でもモノを売る仕事ならできます。そこをアピールすることで、スポーツ用品メーカーやスポーツ用品の卸売業の求人にエントリーして内定をいただきました。
「これがやりたい」、「このジャンルに関わりたい」だけではあこがれで終わってしまいますよね。興味があるジャンルの中で「何ができるのか?」、「どう貢献できるのか?」を考えたことが、結果的に内定に結びついたんだと思います。
転職してどこが変わりましたか?
→年収は下がったが、希望する働き方が実現!
他の卸売業と同じく、スポーツ用品の卸売業では小売店との信頼関係が大切です。そのため、前職のマンション販売とは異なり、ひとつひとつの取引先とじっくりお付き合いすることが増えました。単に商品を売り込むのではなく、今後どんな商品に人気が集まるのか小売店にプレゼンしたり、どんな商品が何を求められているのか現場担当者からヒアリングしたりしています。小売店と一緒に売り場のレイアウトやPOPを考えることもありますよ。
年収は少し下がってしまいましたが、自分が望む働き方ができていますし、大好きなスポーツに関わる仕事でもありますから、現状には満足しています。
転職活動中の人へのアドバイスは?
→「好きな仕事」と「自分にできる仕事」を掛け合わせてみる
自分のように20代半ば~20代後半で転職を考える人は、多いと思います。特にこの年代は「このままでいいのだろうか」とか「本当に好きな仕事に関わりたい」と考え始めるころですよね。そんなときは、「何の分野であれば打ち込めるのか」ということと、「その分野の中で自分に何ができるのか」を掛け合わせて、幅広い視野で仕事を探してみてください。
例えばひと口に“音楽に関わる仕事”といっても、プロのミュージシャンもいれば音楽コンテンツの企画をする人、ライブハウスの店長、音楽専門誌の編集者などいろいろあるはずです。もちろん、求められる能力や経験もそれぞれ異なるはず。それを踏まえたうえで、「この仕事なら○○業界に貢献できる!」というポジションを見つけることが、“好きを仕事にする”ことではないでしょうか。