もう1ランクのレベルUPを! マネージャー職を目指して転職
プロフィール
T・Mさん(31歳、男性)
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Before(転職前) |
After(転職後) |
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雇用形態 |
正社員 |
正社員 |
年収 |
420万円 |
450万円 |
業種 |
ソフトウェア・情報処理 |
ソフトウェア・情報処理 |
職種 |
SE(Web・オープン系) |
プロジェクトマネージャー(Web・オープン系) |
転職のきっかけ・理由は?
→マネージャーへのキャリアチェンジを目指したかった
エンジニアとして30歳を超え、将来のキャリアを考えるようになったことが背景にあります。一般に「プログラマ35歳限界説」なんて言われていることもあり、このまま開発現場にいるのか、それとも異なるエンジニア職に移るのか悩んでいたんです。
その上で自分のキャリア志向を考えたときに、もっと上流工程から開発に携わりたいという気持ちがありました。それまで手掛けていたプロジェクトは業務系アプリケーションの開発がメインでしたが、決まった仕様に沿ってプログラミングするのではなく、アプリケーションの基本設計や仕様そのものから手掛けてみたかったんです。ただ、当時の会社ではマネージャーの枠がすでに埋まっており、キャリアチェンジが難しい状況でした。そこで心機一転することもかねて、他社に転職することにしました。
内定獲得までの経緯は?
→自分の実績を考慮して、PM候補のポジションを狙う
IT業界は慢性的に人手不足といってもいいので、プロジェクトマネージャー(PM)の求人そのものを見つけるのには苦労しませんでした。ネックになったのは、私自身に本格的なPMの経験がなかったこと。3~4人を取りまとめる現場リーダーとしての経験はありましたが、ひとりで顧客と仕様を検討したり、予算管理やスケジュール調整を行ったりといった経験はほとんどなかったんです。
当然、面接では「PMの経験がないなら採用は難しい」という理由で不採用になることが多かったですね。そこで、即戦力としてのPMを求めている企業ではなく、「PM候補」や「プロジェクトリーダー」を求めている企業に応募するようにしました。その結果、将来的なPM候補として2社から内定をいただき、自分の経験が生かせそうな現在の会社に転職を決意しました。
転職活動で工夫したことは?
→とにかくPMへの意欲をアピール!
本格的なPMの経験がなかったことが、応募時にネックになったのは確かです。そのため、マネージャーのポジションへの意欲を示すために、職務経歴書と面接の両方で工夫しました。例えば職務経歴書を作成する前に、後輩の指導や業務の割り振り、顧客との打ち合わせへの同席などPMの仕事に関連しそうな経験をすべて洗い出し、経歴書に記載しました。また、志望動機を記入する欄にも、こうした経験を生かしたいという気持ちをぶつけました。
面接に当たっては、PM向けのプロジェクト管理についての書籍を複数読み込むとともに、プライベートで知り合ったPM経験者からアドバイスをいただきました。自分自身がマネージャーになるんだという実感がわきましたし、そのことを面接時にアピールしたところ面接官から「本気度が伝わってきました」という言葉をいただけたのが良かったですね。
転職してどこが変わりましたか?
→システム開発全体に目を向けられるようになった
将来的なPM候補として採用されたので、入社から5~6か月ほどは先輩マネージャーの補佐役として動いていました。その間に管理者としてのノウハウを学び、現在はプロジェクトを任されています。
システム開発を管理する立場になったことで、これまで見えていなかった開発時の人の流れや時間の無駄などがわかるようになりましたね。「こうすればよりスムーズにプログラミングが進むんじゃないか」とか「こうすれば納期間際にあせらなくて済むな」といったことに目が行くようになり、自分の経験として蓄積されているのが実感できています。
転職活動中の人へのアドバイスは?
→自分の中で遠慮せず、アピールできそうなことは伝える!
未経験のポジションへの転職でも、これまでのキャリアの中から「この経験は生かせそうだ」というものがあれば、どんどんアピールしたほうがいいと思います。アピールするだけならタダですし、面接官も完全にマッチするような人材に出会えるとは思っていないでしょうから。
逆に、自分の中で「これ言ってもしょうがないよな」とか「どうせ無駄だろう」と勝手に判断するのは避けたほうがいいと思います。自分のキャリアを判断するのはあくまで採用企業側。自分から言わなければそのキャリアも面接官には伝わらないですから、「使えるカードは使う」という姿勢が大切だと思いますよ。