資格取得で自信をつけて、未経験の世界にチャレンジ!
プロフィール
K・Aさん(28歳、女性)
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Before(転職前) |
After(転職後) |
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雇用形態 |
正社員 |
正社員 |
年収 |
300万円 |
320万円 |
業種 |
印刷 |
医療 |
職種 |
事務 |
医療事務 |
転職のきっかけ・理由は?
→リストラで人間関係悪化! 資格取得も目指して転職
ひと言でいうと、社内の雰囲気が悪化したことですね。従業員50名ほどの中小印刷会社に勤めていたのですが、もともと印刷業界自体が斜陽傾向にあることもあって、賃金カットやリストラなどが始まったんです。社内の人間関係もギスギスしたものになり、「このまま勤務していても仕方ないな」と思うようになりました。
そんなとき、友人から「一緒に何か資格を取らない?」と誘われました。そこで以前から興味があった医療事務の資格の勉強を始めながら、転職活動を始めることにしたんです。
内定獲得までの経緯は?
→まずは資格取得から。半年かけて内定ゲット
転職しようと思い立ちはしたものの、まずは医療事務の資格取得を優先しました。資格の勉強をしながら転職活動をするのは、どうしてもスケジュールがタイトになってしまうと考えたからです。通信教育でみっちり勉強したかいもあって、3~4か月ほどでメディカルクラークの資格を取得できました。
その後は未経験OKの求人を中心に、総合病院から個人運営のクリニックまで幅広く検討しました。毎週5~10社にエントリーし、そのうち面接まで進めたのは1~2社ほどでしたが、2か月目の終わりに内定をいただいたところが自分の希望条件にもマッチしていたので、入社を決めました。資格勉強をスタートした時期から始めると半年近く経っていましたが、結果には満足しています。
転職活動で工夫したことは?
→自分のことを知ってもらったことが好印象
未経験からの応募だったので、自分のことをよく知ってもらうことが大事だと考えていました。ですので、最初に自分の長所と短所を文章にしてまとめたんです。「事務の経験は長いので、細かい数字やデータの処理が得意」、「医療現場での経験がない」「時おり業務を抱え込み過ぎてしまうことがある」といった具合です。
面接ではそのことも含めてなるべく正直に話し、入社後のミスマッチが起きないように心掛けました。そのことが面接官にも伝わったのか、後日、「人の命を扱う医療現場ではウソやごまかしはNG。率直に話す姿勢が好印象だったから、採用を決めた」と言われました。自分のことを知ってもらう姿勢は、採用する側にとって好印象だということを実感できましたね。
転職してどこが変わりましたか?
→学んだことが現場で生かせないこともある
資格取得して転職しましたが、やはり実務経験はありません。そのため、当初はテキストで学んだことと現場でのやり方にギャップもありました。例えば患者さんの医療費については、レセプトと呼ばれる明細書を作成します。資格試験でも必修の知識だったのですが、実際にはレセコンという専用のコンピュータソフトで作成することがほとんどなので、その操作方法を覚えることのほうが急務でしたね。
また、医療現場の仕事なので細かなミスも許されません。以前の会社ではちょっとした間違い程度なら「すみません」で終わることもありましたが、患者さんを相手では病院への不信感につながります。以前にも増して、業務での確認・セルフチェックを心がけるようになりました。
転職活動中の人へのアドバイスは?
→資格勉強と転職の同時スタートは難しい
自分のように、資格取得と転職活動を行う場合は、まず資格取得からスタートしたほうがいいと思います。現職を続けながら転職活動を行う人がほとんどだと思いますが、そこでさらに資格勉強も同時に進めるとなると、かなり体力的に精神的にも疲れてしまうはず。面接対策などの準備もおろそかになりがちですので、まず資格を取得して自信をつけ、それから転職活動に専念するほうがおススメですね。
また、「資格取得したら転職できる」とは考えないほうがいいです。私の場合は無事に内定をいただけましたが、それでも40社以上は書類選考で落とされました。保有資格はあくまでも自分のスキル・知識の目安として見られているに過ぎず、募集ポジションとの総合的なマッチング具合のほうが大切と考えたほうがいいですよ。