職場の人間関係が悪化 前向きに考え直して転職成功
プロフィール
N・Kさん(28歳、女性)
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Before(転職前) |
After(転職後) |
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雇用形態 |
正社員 |
正社員 |
年収 |
340万円 |
350万円 |
業種 |
営業事務 |
営業 |
職種 |
ソフトウェア・情報処理 |
インターネット関連 |
転職のきっかけ・理由は?
→職場の人間関係が悪化…働きやすさを求めて転職
「逃げ」なんじゃないかと思われるかもしれませんが、ひと言でいえば職場の人間関係悪化が転職のきっかけです。入社当時は可もなく不可もなくな雰囲気だったのですが、社長の知り合いという人が部長として転職してきてからは社内が一変。仕事中の軽い雑談も許されず、挨拶の声が小さいといった些細なことでも怒鳴られるような険悪な雰囲気に。おまけに、その人は営業担当者の商談に同行して無茶な契約を結んだり、逆にうまく行きかけていた商談をおじゃんにしたりとやりたい放題でした。
社内からの不満も多く、別の上司に相談してみたのですが、「社長のお墨付きで転職してきたから…」とその人もあきらめムード。将来的に営業職への転属を希望していましたが、「このままではとても無理だ」と思い、転職することにしました。
内定獲得までの経緯は?
→1か月間の“無職”をバネに大量エントリー!
現職に在籍しながら転職活動を行うのが一般的だと思いますが、お話の通り、職場環境が最悪でした。「こんな環境で働きながら転職活動しても、悪影響しかない」と感じていたので、最初に「1か月後に辞める」と決めてから転職活動を始めました。
実際に内定が出たのは2か月後。そのため、前半の1か月は現職を続けながら、後半の1か月は無職という状況でしたね。幸い、貯金は半年分ほどあったのですが、やっぱり無職での転職活動は少し焦りがありました。でもその分、時間は十分に余っていたので「とにかくたくさんエントリーしよう」と、面接もどんどん受けるようにしました。2か月で60社ほどにエントリーしたと思います。そのうち面接に進めたのが半分くらい。1日に2~3回面接するなど、たくさんの企業にアプローチできたこともあって、希望条件にあう企業から内定をいただけました。
転職活動で工夫したことは?
→人間関係の悪化が、どう転職につながるのかを説明
人間関係の悪化という表面的にはネガティブな転職理由を、どうやってポジティブな転職理由に言い換えるか。その点を工夫しました。私の場合、人間関係の悪化はあくまでも間接的な理由に過ぎないと考えるようになりました。
当時の会社では営業事務として、営業担当者のサポートを行っていたのですが、将来的には自分も営業職として前線でビジネスを動かしたいと考えていました。しかし、新しい部長のおかげで社内の営業活動がむちゃくちゃになり、まともに仕事ができないことは明らか。だから「現職では難しい営業職へのキャリアチェンジを、転職によって実現したい」と説明するようにしました。こう述べることで、前向きな転職だと面接官の方にも納得してもらいやすくなりましたし、自分でも堂々と話せるようになりました。
転職してどこが変わりましたか?
→念願のキャリアチェンジを果たし、やりがいのある毎日
営業事務から営業へキャリアチェンジしましたが、直接売り上げに関わるようになったことで、仕事への責任感とやりがいをより多く感じられるようになりました。毎月のノルマがあり、それをどう達成するか、毎日どのように仕事すればいいのかなど、自分でやるべきことを考えながら働くのは大変ですか、その分、ビジネスの醍醐味を感じられますね。もちろん今の職場では人間関係も良好ですよ。
転職活動中の人へのアドバイスは?
→「人間関係の悪化」は前向きに言い換える!
私のほかにも、人間関係に悩んで転職したいと考えている人は多いと思います。その際は、「なぜ職場の人間関係悪化が問題なのか?」と考えるようにしてみると、面接官を納得させられる転職理由が見つかるはずです。単に辛いというだけではなくて、人間関係の悪化が自分のキャリアにどんな影響を与えているのか、なぜ今の人間関係のままではいけないのかなどを文章にしてみてください。そうすることで、ポジティブな転職理由に転換できるんじゃないでしょうか。