営業職のためのスランプ脱出術
仕事で「スランプ」を経験したことのある人は多いでしょう。行動が空回りしてしまったり、想定していたような結果が得られなかったり…。営業職の場合、スランプはそのまま営業成績の落ち込みにつながりますが、闇雲に動いたところで、スランプを抜けられるものではありません。営業職のためのスランプ脱出術を考えてみましょう。
- 誰かに同行してもらう
- 成功事例を参考にする
- いろいろな方法をとにかく試してみる
- 気持ちをリセットする
1. 誰かに同行してもらう
なかなか営業成績が上がっていない場合、商談そのものに何か問題が生じている場合があります。普段通りやっているつもりでも、何かが違う。そんな時は、上司や先輩に頼んで営業同行してもらいましょう。ちょっとした言葉遣いや話の進め方など、客観的に見てもらうことでスランプの原因が見つかるかもしれません。ある程度経験を積み、「もう一人で商談できる」と油断している人ほど、普段とのズレやミスが起きやすいものですから、上司・先輩に同行してもらうことが有効でしょう。
2. 成功事例を参考にする
印象に残っている商談、初めて獲得できた顧客との会話など、過去の成功事例を参考にするのも、1つの方法です。自分自身の成功事例でなく、目標としている先輩の事例でも良いでしょう。自分と何が違うのか、あるいは自分の営業スタイルに応用できる点はないか考えてみてください。初心に帰ってみることで、今の自分に何が足りないか見えてくることもあります。ただし、過去のやり方にこだわり過ぎて、新しい営業手法を否定するのはNGです。
3. いろいろな方法をとにかく試してみる
スランプに陥っているのであれば、一度現在のやり方を大きく変えてしてしまうことも時には必要です。例えば電話営業する際、アポイントメントまでこぎつける数が減ってしまったとしましょう。このとき架電件数(電話をかける件数)を重視していた人は、ターゲティングを絞ってアポ獲得率重視のやり方に切り替えてみましょう。架電件数が減っても、最終的にアポイントメントを取り付ける数は増えるかもしれません。
また逆に、アポ獲得率重視で電話していた人は、架電件数重視のやり方に切り替えてみましょう。今まで自分が目を向けていなかったターゲティング外の顧客をつかめるかもしれません。大事なのは、いろいろな方法を試すこと。そして、そこから見えてくる新たな気づきやヒントを生かすことです。
4. 気持ちをリセットする
スランプで気持ちの沈んだままでは、営業活動に取り組んでも自信の無さが見えてしまい、成果には繋がらないものです。そんなときは、思い切って営業活動を休んでみるのもいいでしょう。例えば違う部署の仕事を手伝ってみたり、自分で営業するのではなく先輩に同行したりと、いつもと違う行動に出てみます。もちろん、有給休暇で長めの休みを取るのも有りです。営業という仕事、自分の仕事の進め方を冷静に客観視できるようになり、自ずとスランプ脱出の糸口が見つかるかもしれません。
信頼できる先輩・上司がいるのなら、彼らから過去のスランプ体験を聞いてみるのもおすすめです。自分だけがスランプに陥るわけではないことが分かり、気持ちが楽になります。また、中には今の自分と同じ状況を経験している人がいるかもしれません。その際のスランプ脱出ストーリーを聞けば、参考になるでしょう。大切なのは落ち込むのではなく、何かしらのアクションを起こしてみることです。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)