新人営業社員が身につけてほしい4つの姿勢
学生気分から心機一転、新たな社会人としてスタートを切った新人営業社員。入社から1か月が過ぎ、会社にも慣れて少しずつ落ち着いてきたことでしょう。しかし、これから営業職として成長を遂げるためには、今だからこそ身に付けておきたい基本スタンスや心構えがあります。
ここで取り上げる4つのポイントは、業界を問わず営業社員として必須の項目と言えるでしょう。今の会社でステップアップしていく人も、早くも転職を考えている人も、是非しっかりと実践してみてください。
1. 成果が出るまで諦めない
会社によっては、新人の営業パーソンも早期に結果を求められることがあるでしょう。しかし右も左も分からない新人にとって、成果を出すことは想像以上に難しいもの。特に同期の中で自分だけ成果が上がらないというときには、焦りも生まれるかもしれません。
しかしそこで、「自分は営業に向いていない」などと悲観的になることは止めましょう。まずは、とにかく成果が出るまで諦めないこと。できる限りの工夫を行ってください。同じ営業という仕事でも、成長速度は人によって異なりますから、一度の成果によって自分なりの営業手法が見え始め、そこから急激な成長を遂げる可能性だってあります。必ずしも最初に成果を挙げた人が、以後も継続的に高い結果を出し続けるとは限りません。
2. 失敗を成長への土台として考える
ベテランの営業社員も、多くの失敗を経て今に至っているものです。まして新人であれば、失敗するのは当然です。もちろん開き直りはいけませんが、失敗したからと言って自らを悲観的に見たり、落ち込み過ぎたりしないようにしましょう。
失敗したということは、貴重な経験です。例えばアポイントがバッティングしてしまった場合、現在のスケジュール管理に問題があることが分かるでしょう。相手には誠実に謝り、以後どうすれば同じ失敗が起きないかを考えて対処すれば良いのです。そこから成長が生まれ、営業社員として一歩ずつ階段を昇っていくことができるでしょう。
3. 雑務でも積極的に取り組もう
多くの場合、新人の営業パーソンは、まず先輩・上司のサポートから始まります。コピーやシュレッダー、会議室手配など、雑務を頼まれることも多いでしょう。しかし1つとして無駄な仕事はありません。雑務もまた大切な仕事です。さまざまな雑務を通じて、営業として覚えておくべき一連の業務を垣間見ることもできます。また、雑務であってもプラスアルファの仕事をするように心がければ、評価も上がります。例えばコピー取りの仕事であっても「言われる前にホチキス止めもやっておこう」、会議室手配の仕事であれば「ついでにお茶とプロジェクターの準備もしておこう」といった具合です。
頼んだ仕事をキッチリこなしてくれる社員には、周囲からも高い評価が与えられます。商談に同行させてもらえたり、重要な会議に出席させてもらえたりと、チャンスを与えてもらえる可能性も高まるでしょう。雑務であっても意識次第であなたを高める仕事になり得ると覚えておくことが大切です。
4. 先輩・上司から学び・盗み出す
新人営業社員ならば、先輩・上司に同行する機会も多いでしょう。その際、ただ緊張して終わるのでは意味がありません。商談等の場で発言することはなくとも、先輩・上司をよく観察してください。営業トークはもちろん、立ち居振る舞いなど細かな部分にも目を向けましょう。
常にメモを取ることも大切です。人の記憶は万全ではありませんから、後になって復習するのにメモは重要なアイテムとなります。気になった点があれば、「なぜあのとき~~と言ったのですか?」というように商談後すぐに先輩・上司に質問しましょう。営業社員として最初の一歩は、先輩・上司から学び、そのスキルを盗み出すことです。やがて経験を詰めば、そのスキルを自分なりにアレンジして活かせる場面が出てきます。
新人の営業社員にとっては、毎日が学びの連続です。営業の実務のみならず、日々の雑務や事務作業からも発見は多いでしょう。そこから何を得られるかは、自分の姿勢・心構え次第で変わってきます。学んだことを次へ活かし、営業職としてのキャリアを積み上げていってください。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河 賢文)