新人営業社員が上司とうまく付き合うコツ
社内でキャリアを前向きにステップアップするうえで、上司との人間関係はとても重要なポイントとなります。しかし新人営業社員の中には、こうした人間関係に不安を抱いている人が多いでしょう。
逆に、上司との人間関係が良くなれば、例えば新規プロジェクトの担当にプッシュしてもらえたり、昇給・昇格に向けて高く評価してもらえたりといったことがあります。単に営業成績の面だけでなく、人物面でも差をつけることができるわけです。ここでは上司との付き合い方について、基本となるコツをいくつかご紹介しましょう。
報連相(ほうれんそう)を徹底する
上司にとって、部下の管理は大切な役割です。しかし各営業社員が日々どのような活動を行っているのか、すべてを把握することは困難です。そのため、自分から上司に対し報告・連絡・相談を徹底して行うことが大切。
報告・連絡・相談の内容によっては、上司からアドバイスを受けることもできるでしょう。それは、営業社員としてステップアップするうえでの知識となりますし、上司も「積極的に知識を吸収しようとしているな」と評価してくれます。その際に「~~という懸念があって、自分はこのように対処しようと思うんですが、いかがですか?」「~~については○○と答えても大丈夫でしょうか?」など、自分の意見・考えを伝えつつアドバイスをもらうとさらに高評価でしょう。
また、何か問題を起こした際になんとか自己処理しようとする人も少なくありませんが、新人1人で問題を解決できるケースは多くありません。時間がかかればかかるほど、トラブル解決には大きなコストがかかるので、できるだけ早い段階から状況を共有しておきましょう。
上司の立場を理解する
上司に対しては、自分から相手を理解するよう心がけましょう。上司は新人営業社員と異なり、メンバーの管理や事務処理、新しい事業計画策定といった複数の役割を担っています。上司が何を考え、営業部門をどのような方針に導こうしているのか。あるいは見えない部分でどのような苦労があるのか? 相手の立場になって考えると、自然と距離が縮まるものですし、上司もまた部下のことを考えるようになるものです。新人は「自分のことを分かってほしい」と思いがちですが、まず自分から理解しようとう姿勢を見せることが大切です。
自分の意見は素直に伝える
上司と言えば、自分より目上の存在です。そのため新人営業社員は、どうしても上司の言うことに対して何でも「Yes」と答えてしまうでしょう。もちろん反発するばかりではいけませんが、自分の意見・考えがあればしっかり伝えることも重要です。確かに何でも言うことを聞く人は、上司にとって扱いやすい存在ですが、本音でぶつかってくれる人もまた、可愛く思えるものです。また、上司も万能ではありませんから、もしかしたら新人からの意見にも新たな「気づき」があるかもしれません。意見を述べられるということは、つまり仕事に対して本気であり、積極的であるという証明にもなります。
もちろん意見を言う場合は、しっかり根拠を添えなければいけません。また一方的に反論するのではなく、「自分はこう考えるのですが、どうですか?」と上司側の意見を受け止める姿勢を見せましょう。もちろん、上司からの意見に納得できればそれに素直に従います。
会社という組織は、人によって成り立っています。その中で上司とは、最も身近な存在の1人と言えるでしょう。上司は当然ながら、自分より経験値の高いベテランです。上司との付き合いからは、多くのことを学ぶことができます。ここでご紹介したようなポイントを意識しながら、上司とうまく付き合い、営業社員として成長していきましょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)