営業職が転職面接でやってはいけない4つのタブー
営業職としてキャリアアップするため、新天地への転職を目指す方は少なくありません。しかしいざ転職しようとしても、面接が苦手だと感じる方もいるはずです。
中途採用において重視されるのは、やはり即戦力性です。経歴書はもちろんですが、採用を勝ち取るには面接でしっかり自身をアピールしなければいけません。特に営業職の場合、面接時には現場で活かされる対人能力も見られています。自分自身を営業商材と置換え、いかに相手企業にとって適した人材であるかを伝えなければいけないわけです。
こうした中で、特に営業職が「転職面接でやってはいけないNGな言動」というものが存在します。以下を覚えておき、大事な転職のチャンスを最大限に生かしましょう。
1. 質問に対する返答が適切でない
営業職は、顧客のニーズや思いを適切にとらえることが求められる職種です。そのため、面接でも投げ掛けられる質問についてその意図を正確にとらえ、それに沿って返答しなければいけません。
例えば「過去の営業実績について教えて下さい」という質問に対し、「○○業界を中心に5年間の営業経験を積み、チームリーダーも務めました」という返答はどうでしょうか。営業経験をアピールしてはいますが、具体的な実績について触れられていません。営業実績と言われれば、営業数値や目標達成度、あるいは大型プロジェクトの受注など、具体的な内容が求められます。こうした点を踏まえ、面接官が何を聞きたいのか、意識して返答する必要があります。
2. 声に明るさと力がない
営業という仕事は、いわばクライアントとの窓口となる存在。その印象が、そのまま会社への評価として現れるでしょう。そのため、「明るい表情」、「ハキハキと力強い喋り方」は必須です。ぼそぼそとした話し方、表情が暗いといった営業職を、企業は雇いたいなどと思いません。「普段から明るく、大きな声で商談できているから大丈夫」という人でも、面接時には緊張で声が出にくかったり、普段より表情がこわばったりしますから、友人・知人、転職コンサルタントなどに協力してもらって、できるだけ面接の予行演習を行っておきましょう。
3. 自分の押し売りになっている
面接は自分をアピールするための場です。しかしそれが押し売りになってしまっては、むしろ逆効果となります。営業という仕事においても、顧客の立場を考えない押し売りは好まれません。商談相手の温度感を察知し、求める情報を分かりやすく伝えること、そして聞き手の立場を考えたアピールが大切です。
面接官は、あらかじめ聞きたい内容をまとめて面接に臨んでいます。時間は限られていますから、あなたのアピールだけで面接時間をつぶしてしまっては、「この人は傾聴能力がない人だな」と思われてしまいます。採用判断に必要な情報です。それを面接の場で伝えられないことは、自分にとっても大きな損失となります。
4. 企業研究ができていない
情報収集力は、営業にとって欠かせないスキルの1つです。転職面接において得るべき情報は、応募先の企業に関するものとなります。ホームページに掲載されている内容はもちろん、商品やサービスの情報、ニュースリリースや採用情報をはじめ、得られる情報は多岐にわたります。そしてどれだけの情報を事前に収集してきたのかは、面接すればすぐに分かるものです。
企業研究が浅ければ、営業の場でも事前に顧客のことを調べない人だと判断されてしまいます。特に複数名の応募者がいる場合、情報力の差はそのまま営業力の差と見なされてしまいます。
新卒採用とは異なり、中途採用では特定職種へダイレクトに応募します。営業職であれば、面接でも「営業職としての適正」、「営業職としての可能性」を見られるのは当然でしょう。避けるべきNGポイントに気を付けながら、営業職としてあなたを採用するメリットをしっかり伝えてください。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)