販売職から営業職への転職を成功させるコツ
営業職は、未経験からの転職者が少なくありません。その中で、販売職からの転職は特に多く見られます。しかし、転職が初めてという販売職の人や、非正規の販売職の人の中には、「本当に販売職から営業へ転職できるの?」と不安になる人もいるでしょう。不安を払拭するためにも、ここでは販売職から営業職へ転職するためのコツをご紹介しましょう。
豊富な対人コミュニケーションをアピールする
販売職は、業務を通じて多くの人とコミュニケーションを取っています。現場ではお客さんの様子をよく見て、ときには声を掛け、その会話から「何が欲しいのか」、「何に困っているのか」、「何が不満なのか」などを判断していることでしょう。こうしたコミュニケーションスキルは、営業職としても活かすことができます。営業という仕事もまた、顧客へ商品・サービスを提案し、購買意欲を引き出すもの。相手のニーズや温度感、懸念点をキャッチし、適切なトークを繰り広げる必要があるわけです。
小売店などで働く販売職であれば、仕事を通じて出会う人の数は営業職以上に多いでしょう。そのため、いつも販売トークでどのような点に気をつけているか、あるいはその結果としてどのような成績が残せたのかをアピールすれば、面接時に好印象を与えることができます。
“第一印象の大切さ”を知っているとアピールする
営業職は、相手企業にとって会社の顔とも言える存在。特に初めてアプローチする顧客であれば、出会った際の印象がそのまま企業の評価にも繋がるでしょう。一方、店舗で活躍する販売職は、常に笑顔を絶やさず、分かりやすく丁寧な言葉使いで対応してきたはずです。そういった“第一印象を大切にする姿勢”を面接官に伝えれば、営業職の候補者としてプラスに働くでしょう。
営業職としての土台をアピールする
もちろんどれだけ販売職の経験があっても、営業という仕事は未経験です。では、いったい面接で何を見ているのか。先に挙げた笑顔や会話、コミュニケーションスキルを含め、面接官は「営業として活躍できる土台があるか」を見ています。
例えば在庫管理等で日常的にパソコンを使っていれば、基本的なパソコン操作は問題ないでしょう。対個人と対法人とで多少異なるものの、基本的なビジネスマナーも身に付いているはずです。また、売り場での販売ノルマやさまざまなお客さんとのコミュニケーションで培ったストレス耐性、販売商品について提案する行動力、相手のニーズを引き出す傾聴力なども営業現場で役立つでしょう。こうした土台についてアピールすることで、面接官に「早くから戦力としての活躍が見込める」と受け取ってもらえるでしょう。
このように販売職には、営業職として活かせる強みがたくさんあります。何より面接へ進む段階で、過去の経歴から「この人は営業現場でも活躍できるのでは」と期待を持っているはず。ネガティブに考えず、自信を持って転職活動に取り組んでください。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)