営業パーソンのためのSNS活用ポイント
仕事で知り合った顧客と、SNSで繋がっているという方は少なくないでしょう。特に社外で多くの人々と会う営業パーソンなら、SNSを仕事で活用しているというケースも多いはずです。しかし一方、SNSでの言動がキッカケで顧客から信用を失ったり、せっかく進めていた商談で失注してしまったりという声も……。営業パーソンがSNSを活用する際の、メリットや活用法、注意点も覚えておきましょう。
SNSは有効なコミュニケーションツール
そもそも、SNSは営業活動にどのようなメリットがあるのでしょうか。特に大きいものとして、コミュニケーションの取りやすさが挙げられます。メールより手軽に連絡できるほか、SNSの種類によってはグループを作り、仕事に関わる複数名で同時にやり取りすることも可能です。
また、投稿に対してコメントなどのリアクションを行えば、それだけでお互いの距離が短くなっていくでしょう。こまめに反応してくれるユーザーには、やはり好感を持てるというもの。何度も足を運んで打合せを行うことなく、離れた相手とも少しずつ信頼関係が築けます。
SNSでの投稿を通じてセルフブランディング
商談の場などでは、どうしても仕事に関わる話が中心となってしまいます。しかしSNSでは、どのような投稿も自分次第。そこで、SNSをセルフブランディングに活用してみるのもひとつの手です。
例えば「映画が好きな人」「スポーツが得意で健康的な人」「家族思いな人」等として印象づけたり、最新ニュースを拡散して情報通として認識されたり。仕事以外の面から、自分の人となりを知ってもらうのです。
すると何かのタイミングで、「~~なら、あの人に相談してみよう」「あの人が詳しそうだ」と頼られるようなシーンが生まれるかもしれません。そうなれば“大勢いる営業パーソンの1人”から、“~~について詳しい営業パーソンの○○さん”など、他とは差別化された存在として覚えてもらえます。
発言内容には十分な注意が必要
ただし、発言内容はくれぐれも注意してください。例えば社会人として相応しくない話題、何かを中傷する話題などは厳禁です。また、言葉遣いも「乱暴だな」「稚拙だな」と感じられないよう、投稿前に確認するようにしてください。不用意な発言が相手を深いにさせたり、信頼を失ったりすることになりかねません。
またニュース情報等をシェアする際にも、その中身に注意しましょう。例えばどこかの企業の不祥事についてシェアしたところ、実は顧客が関わっている事象だった…などということも、可能性はゼロではありません。いくら知らなかったといっても、やはり相手の心象は悪くなるはずです。また、いわゆるフェイクニュースをシェア・拡散してしまうと、信用を失う可能性もあります。
SNSは便利である一方、使い方を誤ると思わぬトラブルを起こしかねません。何気ない一言が相手を傷付ければ、知らぬ間に関係性が崩れてしまう危険性があるのです。営業活動にSNSを活用する場合、プライベートとまったく同じように使うことは避けましょう。あくまでビジネスマナーを守り、相手に配慮して利用するようにしてください。初めてSNSで顧客と繋がる場合は、あらかじめ上司に相談しておくと無難です。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)