女性が転職に成功するためのチェックリスト
出産や結婚など人生を左右するライフイベントが多い女性の場合、転職を検討する際には男性と違う視点で企業選びをする必要があります。例えば「結婚してからも働けるか」「子どもがいても管理職になっているか」「『おひとりさま』の女性に対してセクハラ的な扱いをしない会社か」などです。
つまり単に給料や待遇だけを基準に転職するのはNGだということ。長く生き生きと働き続けるために、「転職に成功する女性」の5つのポイントを考えていきましょう。
- 自分の適性を見極めて企業を選んでいるか?
- 10年後を見定めた転職活動をしているか?
- 転職経験者の話を聞いているか?
- 感情的な転職希望となっていないか?
- 転職したい会社のことをきちんと調べているか?
1. 自分の適性を見極めて企業を選んでいるか?
転職に成功する女性は自分の得意なもの、不得意なものをよく知っています。それは自己分析をうまくできているということです。例えば、「ラクそうだから事務職をしたい」という声をよく聴きます。しかし、果たして事務職は本当にラクなのでしょうか? 外に出ることが好き、他人とコミュニケーションを取るのが好きな方にとっては、一日社内にいる事務職は苦痛となるかもしれません。
仕事のイメージを思い込みせずに、自分と職種のマッチングを冷静に分析する力が重要なのです。自分がしたいこと、自分が得意なこと、そしてその逆を書き出してまとめておくとよいでしょう。
2. 10年後を見定めた転職活動をしているか?
10年先に自分がどうなっていたいのか? をイメージして、それに沿った転職先を選ぶことが重要です。例えば、「出産してからも第一線で働いていたい」という思いがあれば、転職候補先の企業について30代~40代既婚女性の管理職率を確認してみる必要があります。また、子育ての制度が備わっているか? 時短勤務は可能か? など福利厚生の部分もチェックしていくとよいでしょう。仕事上のキャリアだけでなく、人生の充実を考えて職場を選んでいくことがポイントです。
3. 転職経験者の話を聞いているか?
1社しか経験していない場合、ほかの会社がどういう状況かはなかなかわかりません。当たり前と思っていたサポート制度が、その企業の独自のものだったということもあります。
転職経験者はそんな企業間のギャップを一度は経験しています。例えば、「以前の会社は年功序列で給料が上がっていったけれど、今の会社は結果がすべてだよ」など、転職経験者ならではの声を聴くことができます。そんな体験談を聞いているうちに、自分がどんな企業で働きたいのか固まってきます。
4. 感情的な転職希望となっていないか?
「あの上司から一刻も早く離れたい!」など感情的な理由で転職を考えていないか、冷静になって考えてみてください。逃げの気持ちだけで転職をすると、今後のキャリアのイメージが描けず、キャリアのつまずきになってしまう可能性があります。
また感情的になると、自身の適性や企業の比較検討をしないまま、「採用」という結果が出た企業に飛びついてしまう可能性があります。いったん冷静になり、自分のキャリアと転職先を照らし合わせて適切な選択をしているか検討していく必要があります。
5. 転職したい会社のことをきちんと調べているか?
転職している会社のことをどれだけ知っているか? これは、転職を考える際のもっとも重要なキーワードです。知ることで面接の成功率も高まりますし、入社してからの思わぬミスマッチも減らすことができます。下記の「転職先チェック項目」をおさえて、転ばぬ先の杖を手に入れましょう!
女性の転職で押えておくべきチェック項目
- 年収(子供手当や住宅手当なども考慮)
- 離職率(特に若者・女性の離職率はどうか?)
- 女性の管理職の割合
- 女性社員の平均年齢
- 福利厚生の充実度(出産手当、子育て制度の充実度などはあるか)
- 働き方の多様性(フレックスや時短勤務、在宅勤務などが可能か)
- 会社の雰囲気や社風
仕事の充実は人生の充実につながります。だからこそ冷静にさまざまな視点から検討をしていかなければいけません。転職のポイントを抑えておくことで、仕事もプライベートも充実したものにすることができます。(ライター:香川とも)