女性のビジネスパーソンが活躍できる意外な5分野
女性が活躍しやすい業界と言うと、化粧品やアパレルなど女性ユーザーを相手にしている業界が考えられます。しかし実はこれら以外にも女性が活躍できる意外な業界があるのです。女性の力が求められている業界、女性の雇用を促進している業界を紹介しましょう。
ビジネスにおける女性ならではの強みとは
女性が活躍できる意外な業界を考える前に、ビジネスで発揮される女性ならではの強みとはどういうことがあるか確認しましょう。仕事に役立てられる女性の強みとして、大きく以下の3つが挙げられそうです。
1. 相手の話を聞き調整する力、協調性
女子会や井戸端会議などを見てもわかる通り、女性は集まって話をすることが好きです。その中で女性たちは、他人の話に耳を傾け、同調する力を発揮しています。仕事上でも、他者の意見を引き出したり、複数の意見を合意に導いたりすることで調整力を役立てることができます。
2. 消費者の生活実態を把握している
消費者の毎日の暮らしに根ざした判断をするのは、一般的に女性のほうが得意です。例えば、食材を買う前に商品の値段を細かく比べたり、家電を買う前にどう使うか・どこに置くかをしっかり考えたりといったことについて、女性は男性よりもリアルな実態を把握しています。ビジネスでも、そうした消費者の実態を踏まえた判断を下すことが可能です。
3. 細やかな気配りや相手に合わせた柔軟な対応ができる
男性のビジネスパーソンは押しの強さで勝負する傾向が強いのに対し、女性は顧客のニーズを察した細かな気配りで好印象を得ることが多いです。単に気配りするだけでなく、相手に合わせてサービスを柔軟に変えるなどの強みもあります。
女性の強みを生かせる意外な分野
こうした女性の強みを活かせる業界にはどのようなものがあるでしょうか。近年女性の特長に目を向け、雇用を促進している業界は以下の通りです。
【人材紹介業界】
企業の要望を聞き、登録している人材の志望を鑑みてマッチングするのには、女性の合意形成能力を活かせます。異なる立場の人々の希望を調整し、適材適所を考える柔軟性は協調性を重視する女性にとって格好の業界といえるでしょう。
【不動産業界】
男性の職場であるイメージが強い不動産業界ですが、近年女性の力を取り入れています。物件の購入では女性客が権限を握っている家庭が多いためです。また、住まいの悩みに対する共感性を生かし、女性が販売企画などを行うこともあります。
【一般向けサービス業界】
お客様のニーズを察知し、サービスをつくり上げたり提供したりするサービス業界も女性の雇用を拡大している業界です。女性の気配り能力や生活実態を把握する能力を活かせる仕事といえるでしょう。
【保険業界】
保険を購入する家庭では、現実的な視点を持ち、生活能力のある女性(妻・母親)が保険加入を決定しているケースが多いものです。そのため、保険営業などには同じ女性の視点が求められるようになっています。女性ならではの共感力があれば、家庭のマネーの悩みを聞いてあげることもできるでしょう。
【グローバル企業】
業界を問わず、国内企業が海外展開する際、相手のニーズに合わせてサービスを考えることが求められます。そのため、他者に合わせて柔軟な対応ができる女性を商品企画や経営戦略などに抜擢する企業が増えています。日本という枠にしばられず、各国の状況を柔軟にとらえられる力が求められています。
現在、多くの業界・企業で女性の力を活用しようという動きが進んでいます。これまで男性ばかりだったことにより制度疲労を起こしているような業界・企業こそ、新たに女性の雇用に乗り出しているとも考えられます。「この業界は男性有利だし…」なんてイメージに縛られず、自分なりに強みを考えて多くの業界にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。(ライター:香川とも)