こうすればよかった! 女性の転職失敗談
できるなら成功させたい転職活動、しかし時としてさまざまな失敗に直面してしまうのも事実。読者の方々が直面した女性ならではの失敗事例を参考に、どうすればよかったのかを考えてみましょう。
Aさんの場合「家庭との両立を考えて転職したはずが…」
「将来を考えて、残業が少ないという触れ込みの企業を転職先に転職。しかし、実際は残業代を削減するために仕事を持ち帰らせているだけ。今はなんとか仕事をこなしていますが、結婚して出産後は続けられないのでは…と不安です」
【成功のためのポイント】
結婚・出産後も働き続けられるかどうかは女性にとって大きな問題です。仕事とプライベートをともに充実させようと転職したのに、見込みと違っていたら大きなつまずきになりますよね。事前に以下のことを確認しておくことが重要です。
- 女性社員の離職率や継続率を確認する
- 残業時間だけでなく、業務遂行の見込み時間を確認する
女性社員が結婚・出産してからもどれだけ継続して働き続けているかは、その企業の実情を知る上でのポイントになります。業務量や制度を知るだけでなく、家庭を大切にする女性へどんな視線を向ける会社なのかという風潮も知ることができます。
また、残業時間だけではなく、自分が担当する業務の延べの見込み労働時間を確認しておくとよいでしょう。この2点は面接で確認しても失礼には当たらないので、面接官に質問しても問題ありません。
Bさんの場合「営業事務職に魅力を感じて転職したものの…」
「営業経験を活かす仕事を探して、営業事務に転職しました。しかし、実際は自分のキャリアを活かすどころか任される仕事は雑用ばかり。本当にやりたい仕事をするための転職がどうしてこうなってしまったのか、悔やんでいます」
【成功のためのポイント】
転職するからには自分の思う仕事内容をきちんとしたいものですが、実際に転職してみるとイメージしていた業務とは違うということも。
- 具体的な業務内容を確認する
- キャリアをどう活かしたいか面接でアピールする
事務職といっても幅が広いですから、具体的な業務内容の確認は必須です。一日の業務の流れなどを面接時に質問しておきましょう。また、自分のキャリアをどう活かしたいかを説明することも重要です。もしあなたのアピール内容と企業の求めるものが違っていれば、採用されることはなかったのですから、自然とミスマッチも防げたはずです。
Cさんの場合「年下の上司ばかりで人間関係がぎくしゃく…」
「転職して自分の望む業務に就けたのはよかったものの、年下の上司に気を遣われてぎくしゃくしています。女性同士の場合、年功序列の会社に中途入社すると人間関係を結ぶのが特に難しいのだとを痛感しています…」
【成功のためのポイント】
転職の満足度は、人間関係も重要なファクターです。実際に入社するまでは人間関係がどうかを知ることは困難ですが、以下のことは確認しておきましょう。
- 社内の管理職の年齢構成を確認する
- 企業内の転職者の割合をチェックする
年功序列の企業に中途入社すると、年齢と役職が一致せず、社内に馴染むのが難しいこともあります。管理職の年齢構成を面接で質問したりして、「年下の上司」「年上の部下」と付き合う可能性も視野に入れておきましょう。また中途入社の社員割合を調べておくと、転職者が定着しやすい企業かどうかを推測できます。
転職後にありがちな失敗は、たいていの場合、事前にきちんと確認することで防ぐことができます。転職してから「こんなはずでは…」とならないように、ポイントを押さえて転職活動していきましょう。(ライター:香川とも)