シングルマザーの仕事の選び方3か条
日本でも増加傾向にあるシングルマザー。彼女たちにとっては、育児と両立できる仕事に就くことが必要不可欠です。すでにシングルマザーとして働いている人はもっと働きやすい職場を求めているかもしれませんし、今まさに求職中の方はどんな仕事に就けばよいのか頭を悩ませているかもしれません。子供との時間も大切にしながら働き続けられるような、シングルマザーならではの仕事の選び方を考えてみましょう。
- 譲れない条件を定める
- 続けられる仕事か、将来につながる仕事か
- 会社と自分のニーズが合致するかを確認する
1. 譲れない条件を定める
シングルマザーにとって、仕事の目的は「自己実現」だけではないでしょう。生活費、養育費など、子供をどう育てていくかにかかわるシビアな問題でもあるはずです。どう生活するか、子供をどう育てるかなどを考えると、いくつかの譲れない条件が見えてくるはず。子供と自分が生きていくために譲れない条件を書き出し、それをクリアする仕事を選びましょう。例えば、下記のような項目を検討しておくとよいでしょう。
- ・必要な収入
- ・労働時間
- ・残業時間
- ・休日日数とタイミング(土日休みか、年末年始は休みか、など)
- ・通勤距離、通勤時間
子供とどんな生活をおくり、子供にどんな教育を受けさせたいかを考えていくと最低限必要な収入が見えてくるでしょう。拘束時間が長ければそれだけ収入も上がりますが、子供と一緒にいられる時間も減ってしまいます。どの程度の勤務時間であれば許容できるのか、また急な残業などにどう対応するのかなども決めておくとよいでしょう。子供を預ける保育園の制度や地域の公的サービスなども検討して、現実的な条件を考える必要があります。
また、育児と仕事の両立には体力が必要です。通勤距離などもきちんと確認しておく必要があります。「子供が急に体調を崩した場合にすぐに帰ってこられる距離がよい」などの希望もあるでしょう。
2. 続けられる仕事か、将来につながる仕事か
家計を養っていかなければならないシングルマザーにとっては、長期間続けられる仕事が望ましいものです。収入が良くても、短期的な仕事では子供を安定して育てていくことができません。下記のようなポイントで仕事を選んでみてください。
- ・安定した雇用体制である(急にクビになることがなさそうである)
- ・勤続することが職務になる(転職につながりやすい)
- ・勤務の中で資格を取得できるなど、自分の価値を高めてくれる仕事である
会社の経営が比較的安定していること、そして自分自身が安定した雇用形態であるということが重要です。また、勤続年数を経ることで自分の市場価値を高めてくれる仕事を探すと精神的にも安心して育児と仕事の両立ができるでしょう。
3. 会社と自分のニーズが合致するかを確認する
自分の働きたいスタイルが明確化しても、それを受け入れてくれるような会社でなければなかなか実現できません。ミスマッチを起こしてしまっては、お互いにとって不幸ですし、再度就職活動をするのは多大なパワーが必要となります。会社の採用要件の年齢や職務経験などはマストでチェックしますよね。それにプラスして、シングルマザーだからこそチェックすべきこととはどんなことなのでしょうか。ご紹介します。
- ・他にシングルマザーが働いているか
- ・シングルマザーを雇用した会社への助成制度を利用しているか
- ・急な遅刻や早退、休暇などへの理解があるか
- ・転勤、出張など働く環境に変化があるような職場ではないか
ハローワークに出ているような求人の中には「母子家庭の母等」を採用した会社に助成金が支給される場合があります。そうした会社はシングルマザーの採用に積極的ですし、これまでにもシングルマザーを雇用してきた可能性が高いです。シングルマザーへの理解が深く、働きやすい傾向は強いでしょう。
また、子供の都合で急に休みを取らなければならなくなったり、遅刻をしなければいけなくなったりすることもあるでしょう。シングルマザーとしては、そうした状況へのフォロー体制が整っている会社である必要があります。さらに、しょっちゅう転勤しなければいけなかったり、月の半分以上出張したりするような仕事ではなかなか続けられないでしょう。
シングルマザーの転職に関しては、単に年収アップやキャリアアップを目指すことだけでなく、子供とあなたの幸せを実現できるような仕事選ぶことが第一です。ぜひここに書かれたことを参考に、最善の転職を目指してみてください。(ライター:香川とも)