こうすればよかった! 女性の転職失敗談(2)
「なぜこんなに転職がうまくいかないの?」とお悩みのみなさん。不景気だから、運が悪かったから…などと諦めていませんか。もしかしたら転職に失敗してしまうのには、何か理由があるのかも。転職失敗談を反面教師にして、どう改善したら良いかを検討する材料にしてみてください。
Aさんの場合「キャリアアップのために転職したが体力が続かず…」
「今の会社では自分の力を伸ばし切れない!」と前向きな気持ちで30代に転職。しかし、新たな会社は昼夜関係なく働く激務の会社。年齢と共に体力の衰えを感じていた時期に追い打ちをかけるように睡眠時間が短くなり、お肌もボロボロ。ついには、無理がたたって体調を崩してしまいました。
【成功のためのポイント】
キャリアアップなど前向きな転職は、本人にとっても会社にとってもプラスになることが多いです。ただ、これまで働いてきた会社と全く働き方が違うとすれば、心身がついていけなくなってしまうことも。特に女性は年齢と共に、体力の衰えを感じたり、体調を崩しやすくなったりするものです。
残業時間、休日出勤があるかなどを事前に把握して、やる気だけではなく、自分の身体と相談しつつ転職先を決めていくとよいでしょう。
Bさんの場合「未経験者OKに応募したけど、専門知識が必要だった」
今の業種からキャリアチェンジをしたいと考え、新しい業種の会社を受けました。「未経験者OK」の募集だったので、「ここなら大丈夫」と安心していました。しかし、実際働き始めると専門用語が飛び交い全くついていけません。結局半年経っても慣れず、会社のお荷物になっていると感じて辞めてしまいました。
【成功のためのポイント】
「未経験者OKと書かれていたのに専門知識が必要だった」「PCの上級スキルが必要だった」「英語を使う職場で全くついていけなかった」など自身のスキルと職場が馴染まないことは残念ながら、あります。これは、「会社側がすぐに人手を集めるため、未経験者OKとうたった」、または「採用担当者の現場への理解が足りず、専門技能が不要だと勘違いした」とったことで引き起こされると考えられます。
こうした事態を回避するためには、面接での事前チェックが重要です。研修の有無や。また、他に未経験者で入った社員がいるかを確認するのも手です。「うちはほとんど未経験から頑張っているよ!」と言われたらば安心ですが、「そういえば、前職でも同じようなことをやっていた人が多いかなぁ」などといわれたら要注意。企業側の言い分をうのみにせず、任せられる予定の業務内容の詳細をきちんとチェックして、本当に自分にできるのかを検討し直す必要があります。
Cさんの場合「前職と転職先がつながりのある職場で気まずい…」
女性の上司とのそりが合わず、転職活動をしました。運よく似た職種の会社に内定。上司には挨拶もせずに退職しました。しかし、転職先が前職と共同プロジェクトをしている会社で、前の会社の社員とも顔を合わせることに……。気まずいだけでなく、自分の陰口などを言われていないか心配しています。
【成功のためポイント】
同じ業界内の転職の場合、会社同士につながりがある場合が少なくありません。円満に退職していれば問題はありませんが、人間関係のトラブルなどで辞めた場合には要注意。特に女性の場合、職場内の恋愛トラブルや人間関係のこじれがもとで転職を考えることが少なくありません。自分に関して良くないうわさを広められては、新天地で一新したい気分が台無しになってしまいます。
確認すべきは、会社同士につながりがあるかどうか。取引先であったり、共同プロジェクトなどを行っていたりする場合には、嫌な思いをする可能性が出てくるかもしれません。そしてもちろん、退職する際は「飛ぶ鳥跡を濁さず」を意識して辞めるということも重要。「ありがとうございました」「お世話になりました」と丁寧にあいさつして転職すれば、悪く言われることもないでしょう。(ライター:香川とも)