女性のための「うまく助けを求める4つのコツ」
女性の社会進出がごく当たり前の現在、バリバリ働く女性の中には「ときには誰かに頼りたいけれど、責任感やプライドが邪魔をして助けを求められない…」という人もいるようです。
しかしどんなに有能な人でも、一人でできることは限られています。自分のためにも、そして働く仲間や家族のためにも、周囲の助けを上手に借りられるコツを身につけましょう。上手に助けを求められるようになれば、キャリアアップや転職にも役立ちます。
コツ1:何を助けてもらいたいかを具体的に考える
あなた自身が「何から手を付けていいかわからない!」という状態では、周囲が助けてあげようにも救いの手を伸ばすことはできません。まずは自分がどんなことを助けてほしいと思っているのかを整理する必要があるでしょう。何に対して助けてほしいと思っているのかを整理してみると、解決策も見つかっていくものです。
例えば…
・苦手な作業があり時間がかかってしまい、他の仕事ができない。
→「この苦手な仕事を重点的に手伝ってもらおう!」
・スケジュールに間に合うかわからない仕事を抱えてしまっている。
→「上司に相談して、一時的に人員を増やすか、納期を伸ばしてもらおう」
・自分の指示を聞いてくれない部下がいて困っている。
→「他の人からも指導してみてもらおう」
といった具合ですね。
コツ2:誰に助けを求めたらよいかを検討する
自分の抱えている問題に対して、能力的・人間関係的に“誰であれば助けてくれるか”を検討しましょう。この見立てを誤ると、今の自分の置かれている状況を共有したところで何の解決にもならない「単なる愚痴」になってしまいます。
例えば…
・抱えている業務量の多さで悩んでいる。
→直属の上司に相談する。
・職場での人間関係で悩んでいる。
→間に入って調整してくれる人(カウンセラーなど)に客観的に聞いてもらう。
・転職先の選び方で迷っている。
→転職経験のある人や業界事情に詳しい人に相談する。
この分野だったらこの人に相談すべきだな、ときちんと照準を定めることが重要です。
コツ3:どのように・どれだけ助けてほしいのかを相手に話す
助けてもらうというのは相手の時間を割いてもらうということ。相手側の負担についても視野に入れて、どのように・どれだけ助けてほしいかを相手に話しておく必要があるでしょう。そして、依存し過ぎない心構えを持つことも重要。助けてもらうのが当たり前になってしまうと、自立した関係性が崩れてしまいます。
意識するのは、相手の負担感とどれだけの期間の援助を求めるかという点です。「このプロジェクトが終わるまで、クライアント2社をお任せしたいのですがいかがでしょうか」、「転職活動が終わるまで、土日に子どもの面倒を見てくれませんか」といったように、“いつまで”を意識したヘルプをお願いするといいでしょう。
コツ4:助けてもらった後の報告&お礼を忘れない
当たり前のことですが、助けてもらった後には必ずお礼をしましょう。その際に、自分がどう楽になったのかを具体的に伝えると相手も喜んでくれます。そして、助けてくれた相手が困った時には、今度は自分が手助けすると伝えておくとよいでしょう。
上記の4つのコツさえ押さえておけば、「責任感がない」や「頼ってばかりいる」などと見られることもないでしょう。家庭や仕事、キャリアアップや転職など、自分一人ですべてを抱える必要がありません。むしろ「自分一人でできることなんて限られているんだ」と思っておくことが大切でしょう。
そうすることで、一人で悩みを抱えて周囲に心配をかけることもなくなりますし、あなた自身も誰かを助けることができるようになります。上手に周囲の力を借りられるようになり、仕事もプライベートも充実させていきましょう。(ライター:香川とも)