働く女性の「女性上司」との付き合い方
働く女性にとって、社内に憧れの存在となる女性上司がいるかどうかは、その企業で働き続けられるかを左右する重要な問題。一方で、同性だからこそ女性上司と付き合い方が難しいこともあるようです。実際に、「こういうタイプ苦手だな・・・・・・」などと年上の女性に対して思ったことはないでしょうか? 女性上司との付き合い方の基本と、タイプ別の攻略法を解説します。
女性上司との付き合い方の基本
女性上司は男性上司とは異なる特徴があります。付き合い方を間違えると、余計なトラブルを招いてしまうことも…。あらかじめ女性上司との付き合い方のポイントをおさえておき、良好な関係性を築けるようにしていきましょう。
ポイント1:否定しない
女性の脳構造は、男性より感情を読み取ることに長けているという研究があります。その分、心理的に傷つきやすく、意見に対してストレートに「NO」を突きつけてしまうと、自分自身の存在を拒絶されたと感じる人もいます。そのため女性上司からの指示や意見に対して違和感を覚えても、まずは「わかりました」と伝えましょう。
その上で、「それに加えてこれを試してみたら、より顧客に響くように思うのですが、どう思われますか?」、「分かりました。ただ、この点に関しては少し検討させてください。」などと、付け加える形で意見を述べるとよいでしょう。
ポイント2:頼り、近づく
出世する女性はサービス精神が旺盛で、面倒見が良い方が多いです。一方で、孤独に弱いという側面もあります。そのため、部下から積極的に近づいて、「今このプロジェクトの進め方に悩んでいて…」など相談を持ちかけると、可愛がられることが多いです。助けてもらった際には感謝を言葉や行動で示しましょう。「いつもお世話になっているので」と、お土産を渡したり、誕生日のプレゼントを用意したりするのも手です。
ポイント3:ほめる
女性はほめられると自分に好意があると思うものです。上司の仕事面での特長を見極めて、「どうしたらそんなに決断が早くなれるんですか?」、「今日のプレゼン、わかりやすかったです。どんな工夫をされているんですか?」など具体的にほめてみましょう。外見的な面でも「髪型変えたんですか!」、「新しいバッグ、いいですね」などとほめられると、「自分のことをよく見ているんだな」と好印象を持ってもらえるようになります。
タイプ別で考える女性上司の攻略法
基本ポイントを押さえたうえで、女性上司の攻略法をタイプ別に見ていきましょう。
【姉御肌タイプ】
このタイプの上司は頼られることが大好きです。他の上司よりも、公私ともに相談事を増やして接するとよいでしょう。その際には、「自分はこう考えているのですが」と問題解決の姿勢を伝えていくと、「きちんと考えた上で相談にきているんだな」という印象を与えることができます。
【お友達タイプ】
このタイプの上司は、上下関係のような規律よりも、仲の良さを好みます。飲み会に一緒に行きたがったり、一緒にランチに行きたがったりするので、距離を取ろうとするのはNGです。食事の誘いなどにはできるだけ応じつつ、会話を盛り上げるために時にはジョークやツッコミを入れることもよいでしょう。ただし、「親しき仲にも礼儀あり」という言葉を忘れずに。あくまで上司は上司だという認識は常に持ち続けましょう。
【ヒステリータイプ】
このタイプの女性上司は、気持ちの浮き沈みが激しく、言っていることが毎日違っているということもあります。部下としてストレスが溜まることも多いですが、逆らってしまうとより厄介な事態になりかねません。否定の言葉は厳禁です。上司を観察して、機嫌が悪い時には話しかけないようにするなどの工夫が必要です。
【優柔不断タイプ】
多くはありませんが、自分の判断に自信を持てていない女性上司も一定数います。このタイプに対しては、ことあるごとにほめて、上司としての自覚を持ってもらうようにすることが大切です。「はやく決断してください」などと責めるのはタブーです。日々相談に乗っていくことで、頼れる部下だと認識されると仕事がしやすくなります。(ライター:香山とも)