働く女性の「市場価値」とその高め方
現在、女性の社会進出はどんどん進んでいますし、企業も政府もそれを後押しする傾向にあります。しかし男性に比べて女性は、いまだルーティンの仕事や単調な作業を任されることが多いのも現状です。仕事を続けていても実績にならないのではないかという不安を持つ方や、転職したいと思った時に「ビジネスパーソンとしての市場価値が低い」と気づいてしまう女性も少なくないでしょう。
社会で生き抜き、自分の目指すキャリアを築くには、どんなポイントをおさえる必要があるのでしょうか。転職を成功させるためにも、女性の市場価値を高める方法を考えてみましょう。
女性の市場価値とは何か
ビジネスパーソンとしての市場価値を高めるまえに、まず「市場価値とは何か」を整理する必要があります。ビジネスパーソンとしての市場価値は、おもに下記4つの要素から構成されています。
- どこで働いても通用する経験知やスキル、専門性
- コミュニケーション能力
- ストレスに強いメンタリティ
- 高いマネジメント力
どの会社でも通用するようなスキルや専門技能を持っていると、市場価値を高めることができます。例えば、営業職の経験、税理士や社労士などの国家資格などを持っていれば、これまでの実績を活かしたキャリアを積み重ねることが可能です。秘書検定やファイナンシャルプランナーなどの資格を取得して、自身のスキルを可視化しておくことも有効だといえるでしょう。
また、目に見える専門性の他に、仕事には欠かせないコミュニケーション能力やストレス耐性(タフさ)、マネジメント能力などの企業で働く上での適性も市場価値を判断する上で重要な指標です。周囲とうまく協力し合って、答えのない課題にチームで立ち向かえるようなメンタリティを持っている人は、どこの組織でも重宝がられる存在となります。人を育成したり統括したりする能力も、市場価値を高めている重要な要素であると認識しておくとよいでしょう。
自身の市場価値を知るには?
市場価値の4つの要素をおさえましたが「自分はそれを保有しているか自信がない…」という方もいるでしょう。そんな方は、次の方法で自分が持つ価値を推定してみましょう。
周囲に自分を評価してもらう
自分のことは自分ではよくわからないもの。思い切って家族や友人、同僚などに「自分の強みは何だと思う?」とを聞いてみましょう。客観的な意見を知ることで、自身の価値を明確化させることができます。また、時系列で「自分がどう変化・成長したか?」を聞いてみるのもいいでしょう。自分の成長過程も知ることができます。
自分が携わった仕事を書き出して、強みを理解する
これまで携わってきた業務を詳しく書き出すことで、自分のスキルに気付いていくことができます。ブレインストーミングなどの整理法を使ったり、職務経歴書の下書きとして洗い出してみたりするのもよいでしょう。
市場価値を高める方法とは?
これらを踏まえたうえで、ビジネスパーソンとしての自分の市場価値を高めるために、日々以下のような意識をもっておくことが大切です。
将来の目標を考えて、必要な力を磨いておく
自分が市場において「どんな価値」を持った人間になりたいのかを考え、そこから逆算していくと、今どんなスキルを身に付けていけばよいかが見えてきます。
興味がある資格を取得する
中には仕事での目標が持てない人もいるでしょう。そんな方は、まず興味があったり得意だったりする分野の資格を取得してみてはいかがでしょうか。資格という目に見えやすいスキルから市場価値を高めることもできます。
目標となる人から真似できる部分を吸収する
ビジネスパーソンとして成長したいと思っているのなら、1人や2人は目標としている人はいるはずです。そうした人と自分のどこが違うのかと比較し、真似できる部分はどんどん吸収しましょう。その人の考え方や話し方、日々の業務の進め方、マネジメントの仕方など、学べる部分も多いはずです。(ライター:香山とも)