【要注意】甘い社内恋愛でも絶対に避けるべき8つの「NG行動」
職場で芽生える恋。ドラマのようなロマンスに憧れる人も多いでしょう。うまくいけば仕事もプライベートも充実し、生活が華やぐようになるかもしれません。
しかし、現実の社内恋愛は想像以上にリスクを伴います。一歩間違えればキャリアに傷がつくことも。今回は、社内恋愛で避けるべき8つのNG行動を紹介します。これを知ることで、職場の恋愛リスクを軽減できるでしょう。
1.上司と部下で付き合う
上司と部下の恋愛関係は、職場の人間関係をこじらせる大きな要因になります。周囲の社員が「あの人の昇進や評価に影響しているのでは?」と疑念を抱くことは避けられません。
実際に不公平な扱いがなくても、そう見られるだけで職場の雰囲気は悪化しかねません。欧米では多くの企業が、直属の上司と部下の恋愛関係を禁止しています。これは、公平性の問題や、ハラスメントの疑いを避けるためです。
実際に、米マクドナルドのCEOが解任された際には、CEOはすでに離婚しており、倫理的な問題はありませんでした。しかし「社内恋愛禁止」の社内規定に違反しているという理由だけで、有能な人材でもクビになってしまいました。
2.職場でイチャイチャする
職場は仕事をする場所です。そこで恋人同士が親密な行動を取れば、周囲の人が不快に感じるのは当然です。そのような行動が頻繁に見られれば、職場の雰囲気は悪化していきます。
何より「就業中に、仕事より恋愛を優先している」という印象を与えかねません。キャリアアップを目指すなら、避けるべき行動です。
3.会社の物を私的に使う
社用メールや業務用電話で恋人と私的なやり取りをしたり、会社の経費でデート代を払ったりすることは、会社の資産の私的流用にあたります。「バレなければいい」と思う人もいるかもしれませんが、これは重大な違反行為です。
多くの企業では、「横領」をはじめとして会社の資産を私的に流用することを最も厳しく禁じています。発覚した場合、懲戒処分の対象となる可能性が高いです。
4.恋人にえこひいきする
上司と部下の関係でなくても、チーム内でえこひいきが起きたりすると、職場の公平性が損なわれます。多くの会社で、恋愛関係や婚姻関係にある人を別な部署に異動させるのは、そういうリスクを排するためです。
仕事とプライベートの線引きは非常に重要です。オフィスでは徹底的にプロフェッショナルな態度を保ち、恋人であっても接点は必要最小限とし、業務上は徹底して公平に接することが求められます。
5.社外秘の情報をペラペラ喋る
「君だけに教えるね」と会社の機密を恋人に話してしまうのは、重大な情報漏洩につながる可能性があります。知らず知らずのうちに重要情報を漏らしてしまい、会社の秘密が筒抜けになるリスクは想像以上に高いのです。
たとえ信頼している恋人であっても、業務上知り得た機密情報は絶対に口外してはいけません。これは、社会人としての基本中の基本です。
6.不倫や二股、三股をする
既婚者との不倫や、複数の人との関係は、個人のモラルの低さを周りに印象づけてしまいます。さらに、この種の行動が公になれば、会社の評判を落としかねません。
米インテルのCEOが、妻帯者であったときに従業員との間で親密な関係にあったことが社内調査の結果で発覚し、取締役会によって辞任に追い込まれたことがありました。
複数の人と関係を持つと、職場が修羅場と化す可能性も高くなります。人間関係のもつれが仕事に影響を及ぼし、生産性の低下を招く恐れがあります。
7.別れた後に問題行動を起こす
社内恋愛が破局を迎えた後の行動も、非常に重要です。職場での嫌がらせや、しつこく連絡を取ろうとする行為は、ハラスメントとして処分の対象になる可能性があります。
感情的なもつれを仕事に持ち込むことは、職場環境を著しく悪化させます。たとえ辛くても、仕事中は冷静さを保ち、プロフェッショナルな態度を貫くことが求められます。
8.キャリアを犠牲にする
これは個人の自由ともいえますが、恋人と離れたくないがために転勤や昇進の機会を逃したり、将来のキャリアプランをおろそかにしたりするのは、長期的に見て大きな損失となる可能性があります。
恋愛に別れはつきもの。キャリアの重要な岐路では、冷静な判断が必要です。恋愛に夢中になるあまり、自分の将来を見失わないよう注意しましょう。
欧米の影響で厳格化が進む可能性も
日本企業はかつて若い女性社員を「お嫁さん候補」として入社させ、職場結婚で「寿退社」させることが多かったこともあり、社内恋愛には比較的寛容でした。しかし欧米の影響を受けて、今後は厳しくなっていくことが考えられます。
ここで紹介したNG行動を見てもわかるように、社内恋愛のリスクは相当に高いものです。これらの行動を意識し、慎重に振る舞うべきです。
社内恋愛をしている方は、就業規則を確認しましょう。明確に「社内恋愛禁止」を記載していない場合でも、服務規律として「職務能率の向上および職場秩序の維持に努めなければならない」と定めています。
仕事とプライベートの線引を明確にしない場合には、この規定に抵触します。懲戒処分も避けられないと危機感を高めておくべきです。