女性が派遣社員として働くメリット・デメリット
多様な働き方が登場している現代では、あえて派遣社員の道を選ぶ女性も少なくありません。「プライベートとのバランスが取りたい」、「異動や転勤などを避けられる」などがその具体的な理由のようです。ではそもそも女性にとって派遣社員で働くメリットとデメリットとはなんでしょうか? 改めて整理していきます。
派遣社員として働くメリット
正社員ではなく、派遣社員として働くメリットを確認します。
- ・時間の融通が効く
- ・勤務地、部署などを固定して働ける
- ・さまざまな仕事が体験でき、刺激を得られる
- ・セクハラやパワハラなど、面倒な人間関係を避けやすい
派遣社員の場合、正社員よりも仕事に割く時間は短くて済むケースが多いです。残業がなく定時で退社できるため、仕事とプライベートの両立をしやすいと感じている女性は少なくありません。特に、育児や介護など家庭の事情に時間を取られてしまう女性にとっては働きやすい雇用形態といえるでしょう。仕事をしながらアロマやフラワーアレンジなど趣味の資格の勉強をするなどスキルアップに時間を割く女性も多いようです。
派遣先によって多様な仕事を体験できることも魅力になっています。未経験OKというしごとも多く、正社員では難しい大手企業での仕事を体験することや、派遣先で得たノウハウを今後の独立や正社員としての転職などのキャリアに生かしていくことも可能です。また、仕事や会社のために人間関係に気を遣う必要が少ない点も気楽でしょう。上司からの飲み会の誘いを断れない、セクハラをされて困っている…。そんな場合でもスパッと派遣先を変えられるのは、職場の人間関係に悩みがちな女性にとってメリットです。
派遣社員として働くデメリット
続いて、派遣社員として働くデメリットをみていきます。
- ・雇用が安定しない
- ・年次による昇格が難しい
- ・給料が低め
- ・福利厚生がない
- ・社会的な信用度が低い
派遣社員には派遣期間があるため、定期的に就業先が変わることが前提となっています。数ヶ月単位で派遣先が変わるケースもありますし、場合によっては次の勤務先が決まるまで期間があくことも。安定して同じ職場で働き続けたい人には、不向きな雇用形態といえるでしょう。年次による昇格もほぼないので、何年も平社員でいることを受け入れる覚悟が必要ようです。
また、正社員よりも金銭面で不安を抱えています。年次昇給がなく、基本的に賞与もありません。特別休暇がない、各種手当が得られないなど、福利厚生・待遇の面でも正社員より見劣りします。そのほか、社会的信用度が低いというデメリットもあるでしょう。賃貸住宅を借りる際やローンを組む際に保証人が必要となるなど、安定した仕事に就いていると見なされない場面に遭遇することもあるでしょう。
このように、派遣社員には正社員とは異なるメリット・デメリットがあります。自身がどんな働き方をしたいのか、どうしたキャリアを描きたいのかを考えて選んでいくことが重要です。例えば、時間に融通が効く分、「ダブルワークをしやすい」といったメリットもあるため、事務をしながら自身のサロンを経営するなど女性としての新たな働き方を考えていくこともできます。人生の選択肢の一つとして、派遣社員の道を検討していくのもよいでしょう。(ライター:香山とも)