キャリア格差がある彼氏との付き合い方
価値観の多様化した現代においては、必ずしも「一流企業の社員は一流企業の社員と付き合う」、「アルバイトはアルバイトと付き合う」とは言い切れなくなっています。また雇用流動性が高まった結果、中小企業社員から大企業の社員に転職することもありますし、何かのきっかけで正社員から非正規雇用に変わることもあります。
つまり現代は、カップル間のキャリア格差が生まれやすい時代といえます。実際、「一流企業のキャリアウーマンとブラック企業の男性社員」、「飲食店のウエイトレスと外資系コンサル会社の営業マン」といったキャリアに差があるカップルも珍しくありません。
こうしたとき、大企業に勤務する彼氏に遠慮してしまったり、フリーターの彼氏と将来設計の具体像がマッチしなかったりといった問題が。また、真剣な付き合いであればあるほど、金銭感覚の違いや相手の親との関係も問題化しがちです。
キャリア格差を乗り越える3つのコツ
上記の通りキャリアの差でカップルの間にトラブルが生まれる可能性がありますが、以下の3つのポイントを押さえることで、すれ違いや余計な言い争いを避けることができます。
お金の使い方について話し合う
キャリア格差があると、金銭感覚における「普通」レベルに差がでます。外食や生活用品の金額、誕生日のプレゼント代などさまざまな場面で違いを実感するはずです。収入がいくらあって、どんな暮らしをしている、どんな暮らしをしたいのかといった話題は、恋人にもなかなか言いにくいもの。
しかし、将来的のことを考えれば、隠しきれるものでもありません。であれば、最初から自分の生活レベルを伝えておきましょう。収入や家賃、1ヶ月に使える金銭、なぜその金額なのかなどを話すとよいでしょう。そして、お金の使い方について、ルール作りをしてみてください。「2回に1回はお金のかからないデートにする」、「割り勘ではなく稼いでいる方が少しだけ多めに払う」といった2人だけのルールを決めると、お互いの距離もグッと近くなります。
結婚観に妥協点を見つける
結婚を間近に控えると、改めてパートナーとの格差を強く感じるでしょう。挙式する場合は、その規模や参列者の人数など、数々の超えなければいけないハードルがあります。またキャリア格差があると結婚後の共同生活でもすれ違いがちです。働き方が違えば、一緒にいられる時間がなかったり、家事に対する考え方も異なったりするでしょう。
こうした事態に対しては、パートナーとじっくり話し合って、妥協点を見つけていくしかありません。お互いの働き方や将来のキャリア像も含めて、「こういう働き方をして、こういう生活を送りたいと思っている」、「この点に関しては妥協できる」などとオープンに話し合うことが大切です。
親の価値観にとらわれない
個人のキャリア観は、その両親から受け継がれていることが多いもの。つまり、結婚など将来のことを考えると、双方の親がもつキャリア観も問題となりえます。特に結婚式や子どものしつけ、お盆・正月といった年間イベントで、ことあるごとに問題として浮上します。ときには、あなたの働き方や育児方針、家庭での過ごし方などに口出ししてくることもあるでしょう。
しかし、このような違いをいちいち真に受けているとストレスがたまってしまいます。「自分たちのことは自分たちで決める」ということをパートナーと確認し合い、できるだけ双方の親の価値観を押しつけられないように回避していくことが重要です。
キャリアの格差があるからといって、相手への気持ちが冷めることは案外ありません。それよりむしろ、キャリアの差が引き起こす細かい価値観のズレやすれ違いが、折り重なってトラブルに発展していきます。日ごろからお互いのことを話し合い、ベターな妥協点をみつけていくようにしましょう。(ライター:香山とも)