女性の営業職に活かせる5つの強み
女性が男性と同じように働くのが一般化してきた昨今、女性の営業職も急激に増加しています。そして、女性ならではの特性が、営業職に役立つということも指摘されるようになってきました。女性のどういった資質が営業職に役立つのか、具体的に見ていきましょう。
- 他者に寄り添える共感性
- 求められているものを察する気配り上手さ
- チームをつくる能力に長けた協調性
- お客様を育てていこうとする包容力
- わからないことを必死に学ぼうとする勤勉性
1. 他者に寄り添える共感性
営業職は、自分の売りたい物を売るという仕事ではありません。お客様のニーズを聞いて、現状の問題に寄り添って適切な商品を提案できるという力が必要です。そのためには、お客様がどんな状況に置かれているかを理解し、共感していく力が欠かせません。人は共感してもらってこそ、心を開こうと思うからです。女性は男性よりも共感性が強く、相手の気持ちを分かろうとすることに力を発揮します。こうした共感力の高さが、他者のニーズをつかみ取りやすくするための強みとなるのです。
2. 求められているものを察する気配り上手さ
体調が悪いときに「お加減いかがですか? 大丈夫ですか?」と尋ねることができる。誕生日の際に、そっとささやかなプレゼントを準備することができる……。そうした気配りができるのは、女性の特長です。媚(こび)を売るのではなく、その人を思いやった気配りができるのは、営業として大切な素養です。相手のTPOに合わせた提案ができる、または「今日は忙しそうだ」と思ったら潔く撤収する、といった配慮する力があれば、営業職での実績は自然と積み重なっていきます。
3. チームをつくる能力に長けた協調性
女性は男性に比べて、仕事以外のコミュニティを多く持っているといわれています。地域のボランティアや趣味のサークル、学生時代の友人グループなどと長く付き合っていくことが多いようです。これは、女性が自然に協調性を発揮して、ゆるやかな人間関係においても、それぞれの良さを認め合い、役割分担を行っているからです。
こういった“自然に他者と協働する力”は、チームで営業をおこなうさいに活用できる大切な能力です。営業といっても、一人ですべてを担うわけではありません。チームでお客様の最善となるように尽くしていくが必要。そうしたことをおこないやすいのが女性ならではの資質なのです。
4. お客様を育てていこうとする包容力
営業職は商品・サービスを販売して、それで終わりということはありません。売ったものがお客様に適切に使用されているか、さらに他にお客様のニーズに合うものはないか、など継続してお客様に寄り添っていく姿勢が必要なのです。こうした丁寧にケアをしていく姿勢は、包容力とも言い換えることができます。また、このような包容力は、部下や後輩を育てることにも活かすことができるでしょう。女性の育む力を活かすことができるのが営業職なのです。
5. わからないことを必死に学ぼうとする勤勉性
勤勉な方はどの業種でも、力を伸ばしていくことができます。なかでも、営業職はその最たるものといえるでしょう。お客様ごとに抱えている問題は違いますから、その問題を理解するための学びが必要です。また、自社の商品・サービスの特性も自分の言葉で話せるようになるまで学ぶ必要があります。もちろん、お客様が変われば新たな問題について学ばなければいけません。女性は多様なことに好奇心を持ちますので、勉強してみたいというモチベーションを持って学ぶことができます。そして、細かいところまで継続的に学び続けることができます。こうした姿勢は確実に、お客様の信頼へと結びついていきます。
もちろん、男性には男性の強みが営業職に活かせますが、特に女性の場合は、上記のような資質を営業職として活かせるでしょう。これまで営業職で実績を重ねてきた方も、未経験の方もそれぞれの女性ならではの強みを発揮しながら、営業職でさらに輝いてみてはいかがでしょうか。(ライター:香山とも)