既婚女性が転職で夫の協力を得る6つのコツ
既婚女性の転職は、しばしば自分だけの問題ではないケースがあります。夫や子どもの生活にかかわるため、パートナーの理解や応援が必要なのです。「子育てがひと段落したので専業主婦から再びフルタイムで働きに出る」「キャリアを考え転職したいが家事も忙しくて時間が取れない」……。そんな既婚女性のために、夫から協力を得るためのコツをご紹介します。
1. 感情的にならず、論理的に思いを伝える
妻が働きたいと思っていることに気づいていない男性は案外多いもの。「フルタイムで働きたい」「キャリアを考えてこんな仕事をしたい」などと伝えても、「食っていけるだけのお金は十分にあるじゃないか」「別の会社だと、仕事と家事の両立が大変だぞ」という返答をされる可能性があります。こうした言葉に対して、感情的に返答するのはNG。あくまで冷静かつ論理的に、なぜ転職したいのか、どういうキャリアを築いていきたいのかを述べましょう。
2. 家事にかかっている時間を洗い出す
仕事を充実させたいと思っても、「家事との両立はどうするのか?」と疑問を投げかけるパートナーも少なくないでしょう。その場合、「家事に○○時間かかっているが、こういう理由で両立できる」と伝えることが大切です。一般的に男性は論理的に考える傾向が強いので、ロジックで理詰めの説明をすることが重要です。具体的に、家事と仕事の両立がきることを伝えることで、夫の理解を得ることができます。
3. 未来予想図を共有する
「私がこの会社で働くことで、1年に1回海外旅行に行けるよ」「子どもが独立した後も、お互い充実して働いていられるよ」といったように、目先のことではなく、未来予想図を夫と共有しましょう。変化を嫌う男性に対しても、こうした長いスパンで考えさせることが、妻の転職を応援するきっかけになりえます。未来予想図を共有することで、妻が充実して働くことを前向きに捉えられるのです。
4. 働く目的を整理して伝える
急に「フルタイムで働きたい」や「転職したい」などと言われた場合、夫はその理由をすぐには理解できない場合があります。そうしたときには、あなたにとっての働く意味を冷静に夫に説明することが重要です。「家庭の収入をアップさせて、子どもの教育を充実させたいの」「仕事で手に職をつけて、ゆくゆくは老後の生活資金を作りたい」など、自分にとっての働く目的を伝えていくのです。「夫なら言わなくてもわかっているはず」と考えるのではなく、話し合いの場を設けて、言葉で説明していくことが重要です。
5. 夫の家事・育児をほめる
妻が仕事をするにあたっては、夫の家事・育児の協力が必要な場合もあるでしょう。その際には、夫をほめて伸ばすよう配慮しましょう。男性がはじめて家事をするときには、失敗することもあるでしょうし、女性視点から見ると気に入らない点もあるでしょう。しかし、文句を言いたい気持ちをぐっとおさえましょう。自分が仕事を頑張るためには、夫の成長が必要だと考え、ほめつつ修正してほしいことをそっと伝えていくとよいでしょう。
6. 家事を一緒に楽しめる工夫をする
コツ5のようにほめて伸ばすだけでなく、家事を一緒に楽しめるよう仕掛けていくことも有効です。「一緒に料理をしてホームパーティーを開く」「家事用の家電製品を一緒に買いに行く」といった方法が考えられます。夫に「家事は楽しいもの」ととらえてもらえるようにすると、協力を得られやすくなります。
コツをおさえることで、妻の転職への夫の協力が得られやすくなります。新たな挑戦を前向きに応援してもらえるよう、環境を整えていくとよいでしょう。(ライター:香山とも)