人間関係を理由に退職する際のチェックポイント
女性の転職理由として少なくないのが、「会社の人間関係が悪いから」というもの。人間関係を理由とした転職においては、どの職場にいっても同じ失敗を繰り返してしまったり、本心を言うと面接官に良い顔をされなかったりといった問題点があります。人間関係の問題で会社を辞めてしまう前に、自分にできることがないか、どういったことに注意すべきなのか確認していきましょう。
ポイント1:どんな職場でも人間関係からは逃れられない
厳しい上司、嫌味を言う同僚、勝手な部下などは、程度の差こそあれ、どんな会社にもいるものです。会人間関係のすべてがうまくいっている会社は、ほとんどいないと言っても過言ではないでしょう。人間関係がうまくいかないと、仕事すべてにやる気を失ってしまう気持ちも理解できますが、どの会社・どの組織にも「合わない人はいる」と開き直ることも必要ではあるでしょう。他社で働いている人の話を聞いてみて、自分の職場だけが抱える問題ではないということを知れば、気持ちもラクになるかもしれませんね。
ポイント2:自分の気持ちを整理して、問題点を明確化する
「会社を辞めたい」と思い始めると、感情的になり冷静な判断ができなくなってしまいがち。しかし、転職して新たなステージに上がるには、現状を客観的に判断することも必要です。そこで、自分は何を嫌がっているのが、どんなことが許せないのかを明確化してみましょう。紙に書き出すなどもよいですね。
「能力のない上司に頭にくる」ということでしたら、成果主義を重視する会社への転職を志望することもよいでしょう。また、「女性への理解がない」などでしたら、女性が多く活躍する職場への転職を考える道もあります。自分が抱えている問題をクリアにすることで、次の一手をどう打つか決断することができるのです。
ポイント3:自分の態度を振り返ってみる
「人間関係で問題が起こるのはなぜか?」と、自分に対して問いかけてみると、様々なことが見えてくるかもしれません。「こういう態度をとっていたから、相手も厳しく答えてきたのかな」「そういえば、こんなことを言うと嫌な顔をされるな」など、原因が見えてくることもあるでしょう。自分の中で変えられるところは変えてみると、人間関係でも変化があるかもしれません。
ポイント4:見える形で自分の態度を変えてみる
自分の態度のどこに原因があるのかわからないこともあるでしょう。その場合には、何も関係していないかもしれないが、自分の行動・キャラを変えてみるという方法もあります。朝、誰よりも大きな声であいさつしてみる。今まで断ってきた飲み会に行ってみる。苦手な人に向けてお茶を入れてあげる。意識して笑顔につとめてみる……そんな目に見える変化で、周囲が変わっていく可能性もあります。
他人を変えることはなかなか難しいもの。であれば、自分自身をまずは変えてみることも大切です。それで、何にも打開しなければ、新天地に身を転じるのもよいでしょう。
ポイント5:異動願いを活用したか
転職をする前に、「異動願い」などを活用するのも手です。中~大規模企業であれば、トラブルを抱えている人との接点がない部署に異動できる可能性もあるでしょう。転職に思いきる前に、可能性はすべて活用していくという姿勢は大変重要です。同じ社内であっても、環境を変えれば、「また働いていきたい」と意欲が湧いてくる可能性があります。
上記5つを踏まえて、それでも人間関係が改善しない、あるいはどうしてもがまんできない相手がいるのであれば、転職してキャリアチェンジするのもよいでしょう。(ライター:香山とも)