働く女子のための“スランプ脱出法”
働いていると、さまざまなスランプを感じるもの。スランプ中はいくら頑張っても空回りしてしまったり、仕事でもパフォーマンスが発揮できなくなってしまったりします。また、転職活動もなかなかうまくいかず、焦りだけが募ってしまうもの。働く女子が陥りがちなスランプは、どのように脱出したらよいのでしょうか?
【処方箋1】休みを取る
スランプ中は必死に働けば働くほどうまくいかず、追い詰められていくものです。頑張りすぎてきちんとした睡眠がとれていなかったり、モチベーションが出ないところまで疲労がたまっていたりすることが、スランプの原因であることも少なくありません。
そんな時に必要なのは、きちんとした休息です。仕事が終わらないことに焦る気持ちもわかりますが、「今日は残業せずに帰る」、「休日は仕事のことを一切考えずに過ごす」など、意識的に休みを取ることが重要です。意外にもきちんと休んだほうが、復帰した際に仕事がはかどったり、斬新な発想が生まれてきたりするものです。
【処方箋2】自分の状況を客観的に把握する
スランプの渦中にいると、自分が今どんな状況なのか把握できないものです。どんなことに苦しんでいるのか、何を目指していたのか、具体的な壁は何なのか……。そんなことを、客観的に把握することが重要です。問題がクリアになれば、特に何も解決していなくとも人の気持ちは楽になるものなのです。
オススメなのは、紙に書き出してみること。メモ帳などに悩んでいることを箇条書きにするのです。また、何を目指しているのかという目標も、改めて設定し直してみるとよいでしょう。もしかしたら、自分が目指している方向性が違うことがやる気を失った原因になっているかもしれません。悩みやどういうところが苦しのかを具体的に“見える化”することで、今の自分の置かれているポジションを見つめることができ、スランプから脱出することにつながります。
【処方箋3】誰かに相談する
自分一人で状況を打開するのが難しい場合には、誰かに相談するとよいでしょう。なるべくならば、あなたの仕事ぶりを理解している上司や同僚ならば話が早いはず。どんなことで苦しんでいるのかを伝えて、どうやってスランプに対処してきたかアドバイスを求めるのです。「私も何年か前に同じ状況になったよ」「こうすれば、気持ちが楽になったよ」などという言葉をもらえるかもしれません。
人は、「自分だけじゃない」と思うことで、勇気が出てくるものです。働く女性の中には、「助けを求めるのが苦手」という方も少なくありませんが、SOSを出せば周囲は案外すんなりと受け入れてくれるものです。辛い時は「大変なんです……」と声に出して伝えてみることも、時には大切です。
【処方箋4】仕事以外のことに没頭する
仕事でスランプに陥ると、休日や家でも、仕事のことばかり考えがちです。そこで、仕事以外に没頭できることを見つけることが重要です。スポーツをしてみる、登山に出かける、料理に打ち込む、ネイルを習うなど何でもよいのです。これを機会に、自分が気になっていたことを初めてみましょう。仕事から気持ちを切り替えることで、スランプから抜け出せることもあるのです。
【処方箋5】調子には波があるということを知る
仕事はうまくいくときもあれば、いかないこともある。これを知っているだけで、気持ちはずっと楽になります。まず、これまで仕事が軌道に乗っていた時のことを思い出しましょう。さらに、仕事がうまくいかなかった時のことも思い出してください。すると、ずっと同じペースで仕事をしてきたわけではないことに気づきませんか? それがわかれば、今回のスランプもずっと続くものではないと思えはずです。仕事の調子には波があることを知ることで気持ちはグッと楽になります。
【処方箋6】解決までに必要なことは何かを考えてみる
「このスランプ状態がいつまで続くのか……」と思うと、気が滅入ってくるものです。そこで、問題をクリアにし解決に繋げていくために、まずは何が必要かを洗い出してみましょう。「この分野についての知識が足りない」ということがわかれば、具体的にどう勉強していけばよいかを考えていくことができます。「そもそもプロジェクトを完遂する時間が足りない」ということであれば、上司に相談して、人員を増やすなどの手立てを講じることもできるでしょう。
スランプをゼロにすることはできませんし、誰にでも起こることです。調子が悪い自分を客観的に受け入れ、解決までの道のりを具体化することが、スランプ脱出の第一歩になるでしょう。(ライター:香山とも)